JRA「強メンタル」デルマルーヴルがJDD(G1)で3歳ダート王に!? 経験値はクリソベリルより上
7月10日(水)に大井競馬場で開催される3歳ダートNo.1決定戦ジャパンダートダービー(G1)。今年も全国の地方競馬、そして中央競馬からトップクラスの強豪馬が集結した。その一戦で存在感を示したいのが、デルマルーヴル(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)だ。
デルマルーヴルの父は現役時にはフォアゴーS(G1)を制するなどアメリカダートでトップマイラーとして君臨したパイロ、そして母カリビアンロマンス、母父コマンズという血統を持つ。
初戦こそ4着に終わったものの、その後は3連勝で兵庫ジュニアグランプリ(G2、ダ1400メートル)を制して重賞初制覇。初G1挑戦となった全日本2歳優駿(G1、ダ1600メートル)は逃げるノーヴァレンダを捉えきれずに2着に終わり、1番人気に支持されたヒヤシンスS(L、ダ1600メートル)では最も重い57キロの斤量が堪えたのか、勝ち馬オーヴァルエースから0.5秒差の3着だった。
前走は海外初挑戦となるUAEダービー(G2)へ。出遅れ気味のスタートで後方からの競馬となったが、4角で外に進路を取ると、直線ではしぶとく末脚を伸ばし4着と健闘してみせた。
「前走から約4カ月ぶりのレースとなるデルマルーヴルですが、6月からは美浦トレセンでWCとポリトラックコースでしっかり乗り込まれていたようです。休養明けですが、仕上がりは悪くないと思いますよ。
キャリアが浅い競走馬は環境の変化に戸惑うことが多いです。しかし、デルマルーヴルは日本どころかドバイまで経験するなど、柔軟に対応できるメンタルの強さを持っているみたいですね。大井競馬場はキャリア通じて初となりますが、動じることなく本来の実力を発揮してくれるのでは?」(競馬記者)