JRA宝塚記念(G1)レイデオロに「不安」アリ!? 「トップコンディション」も主戦C.ルメール騎手が語る「懸念」材料
「阪神競馬場では神戸新聞杯(G2)勝ちの実績があるレイデオロですが、ルメール騎手は宝塚記念が行われる阪神の内回りコースを気にしていましたね。トップスピードへ到達するのに少し時間が掛かるタイプで、器用さが求められる内回りコースが歓迎の口とは考えていないようです」(競馬記者)
実際に、国内では【7.2.1.1】と極めて高い安定感を示しているレイデオロ。だが、唯一着外だったのは阪神内回りコースと形状が近いとされる中山の皐月賞(G1、5着)だった。
中山コースそのものは重賞2勝に加え、昨年の有馬記念(G1)でも2着など、決して苦にしているわけではない。だが、宝塚記念と同じ2200mのオールカマー(G2)では、勝ったものの2着アルアインとはクビ差の接戦だったことは考慮すべきか。
「ルメール騎手の言う通り、どちらかと言えば日本ダービー(G1)や天皇賞・秋(G1)のような広いコースで真価を発揮するタイプ。ただ不向きなコースでも、能力でカバーできるだけの実力があるのがレイデオロです。今回のメンバーを考えても、大崩れはないと思いますよ」(別の記者)
ただ、舞台となる阪神の内回りコース以上に記者が気にしていたのが週末の雨予報だ。
ルメール騎手が「時計が掛かるのはプラス」と話している通り、開幕最終週の力のいる馬場自体は問題ない。だが、そこに雨が加わると果たしてどうか。
実際に馬場が渋った際の成績は【1.1.1.0】で、勝ったのはデビュー戦のみ。一見、優秀な成績に見えるが、国内で【7.2.1.1】の実績を誇るレイデオロにとって雨がプラスにならないことは明らかだ。
逆に述べれば「国内、良馬場」という条件下で敗れたのは、先述の皐月賞と2017年のジャパンC(G1、2着)の2戦だけ。復権へ、週末の馬場コンディションが大きなカギを握るかもしれない。