JRA「遅咲き」レッドローゼスが函館記念で覚醒? 勢いならこの馬
7月14日、函館記念(G3、芝2000メートル)が開催される。重賞初挑戦初制覇を狙うレッドローゼス(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)について検討しよう。
今年の函館記念は重賞勝ち馬が意外に多い。エアスピネル(富士Sなど3勝)を筆頭にステイフーリッシュ(京都新聞杯)、スズカデヴィアス(新潟大賞典)、メートルダール(中日新聞杯)、アメリカズカップ(きさらぎ賞)、ドレッドノータス(京都2歳S)がいる。ただし、いずれも勢いがあるとは言えない。スズカデヴィアスは前走で巴賞(オープン、芝1800メートル)を勝っているが、8歳馬だけに逆に狙いづらい。
ならば重賞実績など関係なく勢いのある馬を狙いたい。それがレッドローゼスだ。今年初戦の初富士S(1600万下、芝1800メートル)を勝って、ようやくオープン入りした5歳馬。全成績は【6・6・5・4】。着外はたったの4回で、ほとんどのレースで好走してきた。勝負弱いというよりも、遅咲きのステイゴールド産駒がようやく本格化したと見るべきだろう。
前走の福島民報杯(L、芝2000メートル)を勝ち、オープン馬に混じっても勝ち負けできることを証明した。また、同レースで2着に退けたクレッシェンドラヴが先日の七夕賞(G3、芝2000メートル)でミッキースワローの2着になったように、G3で戦える能力を十分に持っているとも言える。
レッドローゼスってどんな馬だっけ? という人もいるだろう。一昨年のダービートライアル、プリンシパルS(オープン、芝2000メートル)でダイワキャグニーの2着になった馬だと言えば思い出す人も多いはず。それなりにレースが流れるパワー勝負となり、レッドローゼスは明らかにダイワキャグニーに力負けしていた。