帝王賞(G1)武豊インティ「初2000m」より警戒!?「○○が上がってきたことが痛かった」新ダート王の連勝をストップさせた「刺客」の存在
26日に大井競馬場で行われる帝王賞(G1)。ルヴァンスレーヴやゴールドドリームといった有力馬の回避が決まった以上、今年のフェブラリーS(G1)の覇者インティ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)にとっては負けられない戦いになりそうだ。
一昨年6月の初勝利から怒涛の7連勝で今年のフェブラリーSを勝ち、頂点に上り詰めたインティ。前年覇者のゴールドドリームを破り、ダート界に新時代の到来を告げたかに思われた。
だが、前走のかしわ記念(G1)ではスタートで後手を踏んで3番手から。3コーナー手前で先頭に立ち、最後の直線で一度は後続を突き放したが、最後の最後にゴールドドリームに差し切られ、連勝は7で止まった。
ただ、3着だったアポロケンタッキー以下に2馬身以上の差をつけており、決して悲観する内容ではない。その上で帝王賞になるが、問題はやはり「初の2000m」ということになるのだろう。
「1月の東海S(G2)でチュウワウィザードに2馬身差をつけて逃げ切っていることからも、インティは1800mまでなら、このメンバーでは抜けた力を持っていると思います。
しかし、父ケイムホームの産駒は典型的なスピードタイプがほとんど。実際に産駒はJRAのダート1800mまでで136勝を上げていますが、2000m以上ではわずか1勝。総体的に出走レース数が少ないこともありますが、1900mでも1勝しているだけです」(競馬記者)
無論、今までインティほどのケイムホーム産駒が現れてなかったという前提はあるが、やはり距離延長は気になるところ……。だが、それ以上に今回の帝王賞には「大きな懸念材料」があるという。