JRAデムーロ「関東移籍」しか道なし!? 関西でやらかしすぎて四面楚歌
14日、中京競馬場で行われたシンガポールターフクラブ賞(1000万下)でエスポワール(牝3歳、栗東・角居勝彦厩舎)に騎乗し、約3週間ぶりの勝利をあげたM.デムーロ騎手。しばらくの間、勝ち星から見放され、関係者たちからの信頼も揺らいでいただけに、今回の勝利を復活の兆しとしたいところだろう。しかし、デムーロ騎手のそんな思いとは裏腹に、記者たちは彼に冷ややかな視線を送る。
「エスポワールは早くからその素質が認められ、クラシックも期待された1頭。体調が整わなかったため、クラシックへの出走は叶わなかったものの、その分、陣営の秋にかける思いは強いです。そのため前走に続き、今回も十二分に仕上がっていて、関西の競馬記者からも『誰が乗っても勝てる馬』とまで評価されていました。この勝利はデムーロ騎手だからこそという感じもないので、彼のイメージアップにまでは至っていないようです。
それより、関係者たちには1番人気に推されたサトノソルタスで7着に終わるなど、有力馬をことごとく飛ばしたというマイナスの印象が強く残っていますね。今年になってから、“出遅れ”や“外を回る無策の競馬”、さらに手綱を緩めて早々と諦める騎乗っぷりなどが指摘されていますが、その点も相変わらず。どこかで一度自分を見つめ直さないとマズイと思うのですが……」(競馬記者)
今春、デムーロ騎手はNHKマイルCをアドマイヤマーズ、オークスをラヴズオンリーユーでそれぞれ制覇し、G1で2勝をあげた。だが平場ではこのライターが指摘した悪癖が顔をのぞかせ、勝ち切れない競馬を繰り返すことも目立ち、イマイチ波に乗り切れずフラストレーションをためていったようだ。
「先日、デムーロ騎手は急にエージェントを変更したけど、それは同じグループの川田将雅騎手が騎手リーディングトップを独走したことも原因のひとつといわれている。川田騎手にばかり有力馬が集中してしまい、自分が割りを食っていると考えたみたいだ。以前も、同じエージェントだったC.ルメール騎手との馬質の差に嫌気がさしたため、エージェントを変更したという経緯があるけど、その時の状況と近いんじゃないかな。デムーロ騎手はJRAでも1、2を争うほどの極度の負けず嫌いだから、不振の本当の原因は自分にあると認められないのかもしれないね。
だけどこの急なエージェントの変更に、各陣営から『OKしていた騎乗依頼はどうなるのか?』などの質問が飛び交い、現場が混乱に陥いった。結局、返事を先延ばしにしていた依頼なども全て引き受けることで、事態の収束に向かったけど、いらぬ手間をかけさせられたのだから、この一件でデムーロ騎手に対してネガティブなイメージを持つ関係者が増えたのは間違いないよ」(競馬関係者)