JRA福永祐一「クラシック意識」超良血ジュンライトボルトがデビュー! ドゥラメンテ、エアグルーヴ一族からキングカメハメハ「最後の傑作」?
近年は翌年のクラシックを沸かせるような有力馬が早めデビューを飾ることが、とにかく顕著になっている。昨年6月でデビューしながらも、わずか4戦で今年の皐月賞(G1)を制したサートゥルナーリアのように、素質馬を早めにデビューさせ、余裕を持ってクラシックへ駒を進めるのが最近の主流といえるだろう。
そういった意味で、今年の友道厩舎に入厩した2歳馬の“第一陣”は3頭いた。ラインベック、マイラプソディ、そしてジュンライトボルトだ。
その内、母に三冠馬のアパパネを持つラインベックと、母が米国G1馬のマイラプソディはともにデビュー戦を単勝1倍台で快勝。前者に至っては、今週末の中京2歳S(OP)でも最有力視されている。
「ジュンライトボルトは、その2頭に負けずとも劣らない動きを見せています。友道調教師は『好勝負になると思う』と控えめでしたが、人気を集めるのは間違いないでしょう。
この時期には貴重な2000m戦ということで16頭立てになりましたし、いい素質馬が揃った印象ですが、ここを楽に通過するようなら来年のクラシックの中心を担う存在になりそうです。当日は兄のグルーヴィットが中京記念(G3)に挑戦しますし、まずは弟が花を添えたいところですね」(別の記者)
福永騎手をダービージョッキーに導いた厩舎の先輩ワグネリアンは、中京競馬史上最速となる上がり3ハロン32.6秒を叩き出し、ファンの度肝を抜いた。
あれから2年、同じ中京の2000mでデビューするジュンライトボルトは、福永騎手にどんな「夢」を描かせるのか。父キングカメハメハは今年、種牡馬引退を表明しただけに「最後の大物」となるかもしれない。