【札幌記念(G2)】モーリス「1強」に待った!信頼と実績の武豊→吉田隼人ライン「今年一番いい」ヌーヴォレコルトの女王復権へ斎藤調教師も太鼓判!
「終いだけ反応見る程度でしたが、いい動きでした。秋にいい競馬が出来るように繋げることだけですね」
台風7号の影響でズブズブになった札幌芝コースでの追い切りを済ませた吉田隼人騎手は、21日の札幌記念(G2)でコンビを組むヌーヴォレコルトの手応えに自信を深めている。
「先週末に単走でやった時はまだ気が入ってない感じでしたが、今日の併せ馬での反応は良かった。芝はかなり重かったけど、走りは気になりませんでした」
多量に水分を含んだ札幌の芝コースだったが、5ハロンを68.0-52.8-37.9-11.9秒。特にラスト1ハロンの伸びは秀逸で、併せ馬を3馬身突き放した。「いい反応でした。立ち回りが上手い馬。海外へ向けて大事な一戦ですし、代役として期待に応えたい」主戦の武豊騎手の騎乗停止によって回ってきた重賞制覇のチャンス。吉田隼騎手の口ぶりにも熱が入るのは当然だ。
昨年の有馬記念(G1)でゴールドアクターとのコンビでG1初制覇を飾った吉田隼騎手だが、今年はすでに武豊騎手の”代役”として、大きな成果を上げている。
今年2月の東京新聞杯(G3)。武豊騎手が同日開催のきさらぎ賞(G3)に騎乗するために回ってきたピンチヒッターだが、これまで追い込み一辺倒だったスマートレイアーで逃げを敢行。積極的な騎乗がスマートレイアーの新たな側面を開花させ、牡馬を相手に約2年ぶりの重賞制覇に導いている。
ゴールドアクターとの有馬記念では自身が骨折していたにもかかわらず、執念でG1勝利をもぎ取ってから、どこか吹っ切れた感のある吉田隼騎手。今回ヌーヴォレコルトの騎乗が回って来たのも、単なる偶然ではないはずだ。