【アイビスサマーダッシュ(G3)展望】JRA・新潟名物の“千直”重賞! 超新星ライオンボスが古豪たちをねじ伏せる!?
ラブカンプー(牝4歳、栗東・森田直行厩舎)は3歳時の昨年、葵S(重賞、芝1200メートル)で2着になると、アイビスSDでも2着に好走した。まさに夏の上がり馬だったが、ついにはスプリンターズS(G1、芝1200メートル)でも11番人気ながら2着に激走。ところが今年に入っての3走は先行してのしんがり負けが続く。早熟だったのか、立て直しての巻き返しが可能なのか。最終追い切りに注目したい。
6月の函館スプリントS(G3、芝1200メートル)で重賞を初制覇したのがカイザーメランジェ(牡4歳、美浦・中野栄治厩舎)。騎乗した江田照男騎手は2012年、ネコパンチの日経賞(G2、芝2500メートル)以来の重賞勝ちだった。禁止薬物問題で7頭立ての少頭数競馬に恵まれたと見ると痛い目に会うかもしれない。4歳馬ながら24戦もしているタフな馬。叩いて叩いて本格化してきた可能性もある。
韋駄天Sでライオンボスと3/4馬身差の2着だったのがカッパツハッチ(牝4歳、美浦・矢野英一厩舎)。2走前の駿風S(1600万下)で初の千直に挑戦して3着だった。3戦連続の千直でコース適性が開花するかもしれない。抽選対象だが出走できれば、高速タイムに対応できる穴的な存在として狙える。
隠れた千直巧者がレジーナフォルテ(牝5歳、美浦・佐藤吉勝厩舎)。実績は【1・1・1・3】。一昨年、3歳時にアイビスSDに初挑戦して3着、4歳時の昨年も4着に好走している。ミキノドラマー(牡6歳、美浦・南田美知厩舎)は韋駄天Sで3着に好走した。千直は【3・2・2・8】と実績もキャリアも豊富なスペシャリスト。ナインテイルズ(牡8歳、栗東・長谷川浩大厩舎)は昨年の3着馬であり、その後に重賞2着やリステッド競争1着という実績がある。
なお。藤田菜七子騎手騎乗予定のレッドラウダ(牡6歳、栗東・音無秀孝厩舎)は抽選対象となっている。
新星ライオンボスが千直王を戴冠するのか、ダイメイプリンセスがタイトルを防衛するのか、あるいは伏兵の一発があるのか。アイビスSDは7月28日、新潟競馬場で15時45分発走予定だ。