JRA・珍名馬が新馬戦でまさかの圧勝! 6馬身差の勝利で知名度と人気はアップも「お前誰?」とは呼ばれ続ける宿命!?
一部の競馬ファンから「珍しい馬名」として注目を集めていたオヌシナニモノ(牡2歳、栗東・高橋義忠厩舎)が、21日(日)福島競馬場、第5R・2歳新馬(ダ1150メートル)に登場。見事に単勝1.8倍の圧倒的人気に応え、話題性だけではなく実力も兼ね備えていることを証明した。
スタートから積極的に前に出たオヌシナニモノ。3コーナーから4コーナーにかけて進出し、最後の直線をトップで迎える。そして残り200メートル地点からラストスパート。後続を突き放し、2着に6馬身差をつけ、圧勝してみせた。
レース後、鞍上を務めた内田博幸騎手は「馬が強すぎた。操縦性も問題ないし楽しみ」と絶賛。高橋調教師も「半信半疑だったが調教通り走ってくれて良かった」と驚きを隠さず、また今後はダートのレースがあまりないこともあり、「小倉2歳S(G3)など芝も含めて考えることになると思う」とプランを明かした。
「オヌシナニモノは最終追い切りで坂路を叩き一杯で4F50秒9、ラスト11秒9という猛時計を記録。関係者たちからも『もしかしたらやってくれるかも』と密かに期待されていたのですが、それに応えるかのような激走を見せてくれましたね。
ダートで素晴らしい走りをしたオヌシナニモノですが、直前までは20日(土)の芝1400メートルの新馬戦に出走予定でした。ところが高橋調教師は硬さがあるため、この距離が長過ぎると判断。1150メートルと距離が短いダート戦に回った経緯があります。
もともと芝でのデビューを予定していたので、そちらへの適性もあるはず。芝でも短距離中心となるでしょうが、そちらでも活躍する姿を見たいですね」(競馬記者)