【夏季特別企画】史上最強世代・最後の一冠『菊花賞の行方を占う』Vol.9「これで皐月賞10着馬……札幌2600mでまたも5馬身差の圧勝劇!ますます混沌を極める『淀』への道」


 従って仮に今年の菊花賞が、トーホージャッカルがレコードで制した2014年のような状況になるとカフジプリンスに分がある(もっといえば『BIG5』に分がある)。だが、逆に雨の中をエピファネイアが5馬身差で圧勝した2013年のような状況になれば、当然ウムブルフが大きく浮上しそうだ。

 いずれにせよ、さすが『史上最強世代』というべきか……本企画も次から次へと現れる素質馬をレポートする内に、次でとうとう10回目を迎えることとなった。

 しかし、これだけ春は脇役に回っていた素質馬の突き上げが激しくなると、今度は1000万下勝ちで菊花賞に出走できないという「最強世代」ならではの状況に発展する可能性さえ出てくる。トライアルから貴重な出走権を巡った激しい争いが見られるかもしれないと思うと、本当に今から秋が待ち遠しい限りだ。

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