やはり騎手は「技」より「馬」なのか……北海道で競馬イベントがタブルブッキング!「社台グループ」「ばんえい競馬」どちらに参加したかで見えるJRA騎手の人間模様
22日、JRAの競馬関係者にとっては全休となる月曜日に、北海道で2つの競馬イベントが開催された。
1つは今や「日本競馬の支配者」と述べても過言ではない天下の社台グループによるノーザンホースパーク内での『JRA所属ジョッキーによるファン交流イベント&チャリティオークション』だ。
JRA所属騎手との食事会やトークショー。さらには各騎手愛用の馬具、ジェンティルドンナの2014年有馬記念優勝時に着用していた蹄鉄など競馬ファンなら垂涎もののチャリティオークションなど、さすが社台と思わせるような豪華ラインナップでの”おもてなし”である。
その一方で、同日に北海道・帯広競馬場でばんえい競馬とJRA騎手のコラボイベント『JRAジョッキーDAY』も開催された。
トークショーを行なう武豊騎手率いるJRAのトップジョッキー11名が『ばんえい十勝』を盛り上げるために帯広競馬場へ来場。節目の10回目となる今年はJRAの騎手による各種イベントの他、毎年恒例のばんえい競馬風エキシビションレースも行なわれた。こちらも楽天が協賛するなど、大いに盛り上がったようだ。
しかし、これらの催し。全国でも数少ない大規模な競馬イベントだけに「何も同日に開催せずとも」と思ってしまう。
『JRA所属ジョッキーによるファン交流イベント&チャリティオークション』の会場となったノーザンホースパークが北海道苫小牧市、一方『JRAジョッキーDAY』の会場となる帯広競馬場が北海道帯広市で、その距離はわずか約150㎞。車で3時間も掛からない距離だ。(本州的には遠いが、北海道的には近い)
それもこれらのイベントは、どちらも「JRA騎手」が参加するという共通点もあり、考えようによってはJRAの有名騎手の取り合いという構図にもなるわけだ。
そして、その結果は「現代の騎手事情」が大いに反映されたなかなか興味深いものとなった。