JRA大種牡馬キングカメハメハ死去にアンカツ「ダービーは負ける気がしなかった」ディープ死去から数日……競馬界に悲しみ広がる
キンカメの愛称で親しまれた大種牡馬キングカメハメハが10日朝、亡くなっていたことがわかった。18歳だった。社台コーポーレーションの代表取締役の吉田勝己氏が明かしている。
近年、種付けが制限されるなど体調面が心配されていたキングカメハメハだが、吉田氏によると、ここ5年は体調の良し悪しを繰り返す日々だったようだ。すでに白内障で目が不自由になっており、糖尿病のような症状にもなっていたという。
先日、長年種牡馬リーディングを争っていたディープインパクトが世を去ったばかり。日本競馬で比類なき成功を収めている社台グループにとっては、大きなダメージに違いないが、それ以上に今は競馬界全体に広がっているショックが大きいようだ。
現役時代、キングカメハメハの主戦を務めたアンカツこと安藤勝己氏は、公式Twitterを通じて「キングカメハメハ。ディープが亡くなった数日後になんて嘘みたい。後継を残して種牡馬は引退しとって、ゆっくり余生を送ってほしかったんやけど。あれほど安心して跨らせてもらった馬はいない。ダービーは負ける気がしなかった。そんな強さを語り継いであげることが一番の供養。ご冥福をお祈りします」と往年の相棒を失った悲しみを綴っている。
種牡馬としては、後継筆頭となるロードカナロアが初年度から牝馬三冠馬アーモンドアイを輩出するなど、確固たる地位を築きつつある。
また、二冠馬ドゥラメンテの産駒が来年にもデビュー。現役ではG1・2勝のレイデオロが種牡馬入り確実といった状況だ。これだけを見ても“キンカメ”が、如何に優れた種牡馬だったのかが窺えるだろう。
日本競馬に確固たる爪痕を残したキングカメハメハ。多くの感謝と敬意を込め、ご冥福をお祈りします。