JRA「真価問われる」ワグネリアンが札幌記念(G2)で能力爆発!? 同世代に「死角」はあり
昨年の日本ダービー馬ワグネリアン(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が18日に行われる札幌記念(G2、芝2000メートル)に出走する。1番人気に支持されそうな同世代のフィエールマンを倒せるのだろうか。
日本ダービー(G1、芝2400メートル)以後、ワグネリアンはたった2回しか走っていない。神戸新聞社(G2、芝2400メートル)を優勝すると、疲れが溜まっていたことが理由で年内は休養に専念。今年、ようやく大阪杯(G1、芝2000メートル)に出走すると、内から伸びて3着を確保した。
それから約5カ月経ち、札幌記念に出走する。札幌記念に臨むにあたって友道康夫調教師は「(今回の休養は)使うレースがなかったからで、全く問題ありません」とコメントしている。天皇賞・春(G1、芝3200メートル)は距離の問題、宝塚記念(G1、芝2200メートル)はローテーションの問題だったということだろう。札幌記念を叩いて、天皇賞・秋(G1、芝2000メートル)に向かう青写真が想像される。
日本ダービー馬には多くの期待が寄せられる。2016年、ワグネリアンと同じディープインパクトを父に持つマカヒキで日本ダービーを優勝している友道調教師だからこそ、ワグネリアンを大切に育てたいのだろう。なお、ディープインパクト産駒の日本ダービー馬は次の5頭。
2012年 ディープブリランテ(母父Loup Sauvage)
2013年 キズナ(母父ストームキャット)
2016年 マカヒキ(母父フレンチデピュティ)
2018年 ワグネリアン(母父キングカメハメハ)
2019年 ロジャーバローズ(母父Librettist)
いずれも日本ダービーを勝った後、G1レースを勝てていない。今年の日本ダービー馬ロジャーバローズは屈腱炎で引退したため、現役はマカヒキとワグネリアンの2頭。マカヒキは低迷が続いているので、日本ダービー後にG1レースを勝てる可能性があるのはワグネリアンだけということになる。