武豊ファンタジスト「捲土重来」北九州記念でスプリント適正見せつけるか
18日(日)に小倉競馬場で行われるサマースプリントシリーズ第4戦・北九州記念(G3)。この1戦に迷える素質馬ファンタジスト(牡3歳、栗東・梅田智之厩舎)が出走を予定している。
ファンタジストは今年春のG1戦線で、皐月賞(G1)で5番人気、NHKマイルC(G1)でも6番人気に支持されたものの、ともに13着。人気を大きく下回る結果に終わっていた。
だが、ファンタジストはスプリント戦に限れば、3戦3勝。小倉2歳S(G3)、京王杯2歳S(G2)と重賞を2勝している。春のG1では惨敗したものの、世代屈指の実績を持つスプリント戦で巻き返しを図りたいところだろう。
「武豊騎手はファンタジストについて、1800メートルのスプリングS(G2)から『距離は微妙に長いとは思うが、掛かる馬ではないので』と、若干の距離不安を吐露していました。そして2000メートルの皐月賞ではやはり距離延長がこたえたようで、内につけて最後の直線にかけたものの、伸びを欠いて13着。武豊騎手も『終わってみれば距離かもしれませんね』と敗因を語っていました。
その分、皐月賞より400メートルも距離が短縮されるNHKマイルCでは期待されたのですが、こちらも振るわず13着と惨敗。武豊騎手は『皐月賞でピークに持っていっていた影響があったのかな』と前走のお釣りがなかったと明かしていました。慣れない距離を走った影響が出ていたのかもしれませんね」(競馬誌ライター)
捲土重来を期するファンタジストは、1週前追い切りで、坂路を一杯に追われて、4F51秒、ラスト12秒2を記録。梅田調教師は「サンスポ」の取材に「時計は出るが、もう1段上のギアがある」とまだまだ上があることを示唆している。