JRA「取捨難解」ブラストワンピース今回は? 札幌記念(G2)で凱旋門賞挑戦に弾みつける?
ブラストワンピースは日本ダービーで5着、菊花賞で4着した後、ようやく有馬記念でG1タイトルを獲得したように、時にはポカもある馬なのかもしれない。歯車が噛み合わないと凡走もあるが、体力と気力が充実し展開が向けば、驚くべきパワーを発揮できる一発屋なのではないだろうか。
ブラストワンピースの父ハービンジャーの代表産駒はディアドラ。ディアドラはこの春から活躍の場をヨーロッパに求め、ヨーロッパ3戦目のナッソーS(G1、芝1980メートル)で優勝。ついに結果を出した。ハービンジャー産駒は敗戦を糧にして強くなっていくとも考えられる。ならば、凡走続きのブラストワンピースが札幌記念で巻き返すチャンスはありそうだ。ましてやディアドラは札幌で2戦2勝。ハービンジャー産駒の札幌との相性は抜群だ。
ブラストワンピースが札幌記念で勝ち負けできれば、凱旋門賞で好走できる可能性も見えてくる。ハービンジャーはキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、芝2400メートル)を大差で勝利している。軽い馬場の得意なディープインパクト産駒ではなく、タフな馬場に強いハービンジャー産駒こそ日本産馬が凱旋門賞を制するための切り札と言えるだろう。凱旋門賞では59.5キロを背負うことになるが、目黒記念での59キロがいい経験になることは間違いない。まずは札幌記念、好走を期待したい。