JRA藤田菜七子「米遠征なし」コパノキッキング連続敗戦も影響?敗因は…
クラスターC(G3)で3着に終わったコパノキッキング(セン4歳、栗東・村山明厩舎)。同馬が参戦も視野に入れていたブリーダーズCスプリント(米G1)を見送ると「スポーツ報知」が報じた。次走は藤田菜七子騎手とともに、10月2日に大井競馬場で開催される東京盃(G2)を予定しているという。
菜七子騎手とコパノキッキングは、今年のフェブラリーS(G1)からコンビを結成。初戦を5着で終えると、続く東京スプリント競走(G3)では2着。そしてコンビ3戦目となるクラスターCの結果次第では、米国G1挑戦もあると報じられていた。
コパノキッキングは好スタートですんなり2番手につけ、武豊騎手のヒロシゲゴールドをピッタリとマークして進む。だが最後の直線を迎えて、そこから伸びるかと思いきや不発。勝負は逃げたヒロシゲゴールドと外から強襲した岩田康誠騎手のヤマニンアンプリメの叩き合いに。それを見事に制したヤマニンアンプリメが勝利。コパノキッキングは3着に終わっている。
レース後、菜七子騎手は「ゲートを出たら前に行こうと思っていた」といい、「良い位置には付けれたのかな」とスタートを振り返る。道中でも前の馬をしっかりマークし、「4コーナーの手応えからはもうひと伸びするかな」という感触があったものの、「思ったより伸びなかった。ちょっと分からないです」と首をひねった。
「2走前の東京スプリント競走は痛恨の『出遅れ』で2着。今回は前が有利だと言われる盛岡競馬場で、すんなりとゲートを出て先行できたためチャンスはあったと思います。ただ最後の直線では、岩田騎手が絶妙のタイミングで外から被せて、コパノキッキングの進路を少しふさいでいるようにも見えました。この影響もあり、伸びを欠いたのかもしれません」(競馬誌ライター)
クラスターCを3着で終え、今秋の米国遠征が回避となった菜七子騎手×コパノキッキング。今後は、東京盃に向かい、勝利を狙う。
「東京盃は、東京スプリントでコパノキッキングが敗れたキタサンミカヅキが連覇中。おそらく3連覇を狙うべく出走してくるでしょうから、菜七子騎手×コパノキッキングにとっては絶好のリベンジの場となりそうです。
次も菜七子騎手にとっては重賞初制覇が懸かっています。今春から惜敗が続き、さらに米国遠征が回避となったので、いろいろとフラストレーションも溜まっているはず。次走こそはそれらを晴らすかのような気合いの入った騎乗で、栄光を掴み取ってもらいたいですね」(競馬記者)
菜七子騎手は重賞初勝利をコパノキッキングであげることができるのだろうか? 次こそ、期待したい。