マイネル軍団の岡田総帥が見出した「地方の怪物」トラストが一変!札幌2歳S(G3)に向けた圧巻の最終追い切りに「前走とは比較にならない」
マイネル軍団の総帥・岡田繁幸氏の「夢」がここに来て萎むどころか、ますます力強い輝きを放とうとしている。
3日の札幌2歳S(G3)に出走予定の”地方の怪物”トラストの動きが明らかに一変した。
これが本来の動きなのだろうか。中央初戦のクローバー賞(OP)で2着に敗れてから2週間。稀代の相馬眼を持つ競馬界のカリスマ岡田総帥が見出した「大物」が、ここに来て本当の意味でベールを脱いだのかもしれない。
「長距離輸送翌日に追った前走とは、比較にならないくらい良くなった。走りに集中できている」
滞在を続ける札幌の芝コースで、トラストの最終追い切りを見届けた河津裕昭調教師(川崎)も満足げに頷く。単走で5Fを65.7秒、”一変”を予感させる力強い足取りで最後の1ハロンを11.9秒で締めた。
クローバー賞の際は、川崎からの長距離輸送の翌日に今回と同じ内容で追い切り5Fを68.5秒、ラストを12.0秒。追い切りだけに単純な時計比較はできないが、少なくとも3秒近く速い時計を叩きだした様子は、これこそが「本来の姿」と訴えているような印象を受けた。
「前走時は元気がなかった。レース週の長距離輸送と環境の変化に緊張し、気負ってすごい発汗。体重も一時は20kg減った」
スタートで立ち遅れ、道中で折り合いを欠いたクローバー賞の内容は、メンバーのレベルを考慮しても決して褒められたものではない。だが、河津調教師のコメントしている通り、トラストにとっては中央初戦。この時期の2歳馬だけに、急激な環境の変化が大きなマイナスとなってもおかしくはない。