【重賞展望・札幌&小倉2歳S(G3)】初重賞制覇を睨む素質馬が続々……札幌と小倉で夏競馬を締めくくるダブル2歳重賞が開催!
今回の同舞台のデビュー戦ではスタートで立ち遅れて後方からの競馬になったが、早めに進出を開始してきっちりと勝ち切った。課題を残したゲートは練習で一発クリア。追い切りに騎乗した福永祐一騎手も「素軽いフットワーク。しっかりしているので、変な面を出さなければ」と好感触を得ているようだった。半兄のベルーフが新潟記念(G3)に出走しており、兄弟での土日重賞制覇が懸かる。
他にも大魔神・佐々木主浩氏が惚れ込むインヴィクタ、ディープインパクト産駒のディープウォーリア、岩田康誠騎手の1年ぶりの重賞制覇が懸かるアドマイヤウイナーなど、素質馬がズラリ。
来年のクラシックを占う意味でも重要な一戦になりそうな札幌2歳Sは、3日(土)の15時25分に発走予定だ。
続いて4日(日)の小倉2歳S(G3)だが、中心は2戦2勝のクインズサリナ(牝、栗東・西村厩舎)になりそうだ。
デビューからずっと小倉で調整を続けているが、これは陣営の「新馬勝ちをすれば、現地に滞在して小倉2歳Sへ」というプラン通り。むしろ、新馬→フェニックス賞(OP)と連勝で来たのは青写真通りともいえるだろう。
「カイバも食べていますし、ホント順調ですね」と最終追い切りも順調に消化。遠征しなくて良い現地滞在が、大きなアドバンテージになっている。開業2年目の新鋭・西村厩舎に待望のJRA初の重賞を届けられるか。川田優雅騎手の手綱さばきにも注目だ。
同舞台の新馬戦を好内容で制したレーヌミノル(牝、栗東・本田厩舎)のスピードは、ここでも通用するはずだ。
今回と同じ小倉の1200mで迎えたデビュー戦は、好位からあっさりと抜け出して快勝。スピードの違いを見せつけ、単勝1.8倍の人気に応えた。「のんびりしているし、牝馬のカリカリした感じはないです。精神面がしっかりしている所は、他の馬より武器になりますね。使って筋肉も付いていますから、上積みはありますよ」と陣営はさらなる状態アップを強調。鞍上は浜中俊騎手が務める。