武豊騎手が「40代で輝く」秘訣を語る。大不振の時期も変わらなかった「潔さ」が引き寄せた復活
しかし、もっとも苦しい時期だったに違いないその番組で、武騎手は「自分が悪い」という姿勢を一度たりとも崩さなかった。いい騎手に人が集まるのは当然、今の自分はそうではないのだと、誰を責めることもなく現実を受け止めていた。同番組では、2歳から3歳のキズナのレースも紹介されており、それがあのダービー制覇につながったと思うと、武騎手の持つ「天命」や生まれた「星の下」を想像せざるを得ないが、それもまた、武騎手自身の「強さ」が引き寄せたものだと理解できる。
インタビューを見ると、涼しい顔をしている武騎手も多くの苦しみを経験してきたことが如実に表れている。今後も競馬界を引っ張る男の矜持が感じられた。今週、武騎手は前人未到の4000勝達成に挑む。