JRA「フィエールマンと五分」グローリーヴェイズ京都大賞典(G2)で現役トップ証明?
10月6日(日)に京都競馬場で京都大賞典(G2)が開催される。秋G1の試金石となる1戦だけに、今年も重賞でお馴染みのメンバーが出走予定となっている。その競馬ファンからも熱視線が送られているレースに、グローリーヴェイズ(牡4歳、美浦・尾関知人厩舎)が出走を予定している。
昨春のクラシックへの出走は叶わなかったグローリーヴェイズだが、夏には佐渡S(1600万下)で、古馬相手に勝利。出遅れるもインにつけてロスなく徐々にポジションをあげると、最後の直線で上がり3ハロン最速となる34秒0の末脚で抜け出し、快勝を飾った。
最後の1冠となる菊花賞(G1)では、例年よりもスローペースで進む中、後方3~4番手で追走。最後の直線で伸びるも、先行勢には届かず5着。だが12番人気ながら、上位進出を果たしたことにより、今後の活躍を予見する声が相次いだ。
そしてそれは現実のものとなる。今年の始動戦である日経新春杯(G2)では、1枠2番の内枠を有効に使いつつ、歴戦の猛者相手に快勝。重賞初制覇を飾ると、長距離戦の天皇賞・春(G1)へ。レースでは、フィエールマンの後ろにつけると、同馬と示し合わせたかのように上がり、最後の直線ではこの2頭の叩き合いに。結局、クビ差競り負けて2着に終わったが、3着には6馬身差を付けるなど、実力の高さを証明した。
「能力はライバルにも引けを取らないでしょうね。グローリーヴェイズは、京都競馬場で5度重賞に挑戦し、1勝2着2回、4着、5着が1度ずつと、いずれも掲示板を外さない走りを披露しています。春に宝塚記念(G1)出走のプランも浮上したみたいですが、大事を取って早めに休ませることにしたようです。得意としている舞台での2勝目が期待されます」(競馬誌ライター)
グローリーヴェイズの1週追い切りは、ブロードアリュールと併せ馬。南ウッドチップコースで0秒6先行した僚馬を捉えきれずに1馬身遅れを取ったが、タイムは5F66秒1、ラスト12秒3を記録している。陣営は「併せた相手が稽古で動くタイプ」なので問題ないと明かし、尾関調教師も『スポニチ』の取材に「完成の域に近づいている。春に無理させなかった分、伸びしろがある」と明かした。
「今がまさに充実期といった感がありますね。ここを勝って秋の大一番につなげたいところ。今後を占う大事な1戦になると思います。
そしてそれは鞍上を務めるM.デムーロ騎手にとっても同様。最近は栗東所属ながら、美浦の馬に乗ることが多くなっていますからね。これからも関東で有力馬に乗り続けるために、ここで結果を残してアピールしたいところでしょう。人馬ともに気合いが入っているのでは?」(競馬記者)
ここから輝かしいキャリアを積み上げるためにも、京都大賞典は重要な1戦になるだろう。グローリーヴェイズの激走に期待したい。