「G1を狙える馬」浜中俊騎手が絶賛のレーヌミノルの走りは「歴史的スプリンター」クラス!?小倉2歳S(G3)史上最大着差6馬身の圧勝劇の「裏」に隠されたカラクリとは
「今年の小倉2歳Sは、出走馬15頭の半数を上回る9頭が『小倉滞在組』でした。札幌2歳Sを滞在組のトラストが勝ったように、滞在競馬は本来遠征がない分有利なんですが、この夏の小倉に限っては毎年猛暑日が続くせいで”夏バテ”が危惧されています。今年の夏も案の定、夏負けした馬が相次いでおり、関係者の方々も嘆いていましたよ」(競馬記者)
実際、前走から小倉に滞在して小倉2歳Sを勝ったのは、10年前のアストンマーチャンが最後。今年の「小倉滞在組」の中には2番人気だったクインズサリナや4番人気のカシノマストら有力馬も多く含まれており、各馬に少なからず夏負けの兆候があったようだ。
特にカシノマストには本来の行きっぷりが見られなかったし、クインズサリナに至っては馬体を14kgも増やして6着に惨敗している。
したがって、今回の6馬身差の圧勝劇は、レーヌミノル自身の類まれなる能力も然ることながら、有力なライバル馬が本調子ではなかった可能性がある。今回の強烈なインパクトで次走の人気が確実な存在だが、あまり過剰に絶対視するのは早いのかもしれない。