【徹底考察】セントウルS(G2) ビッグアーサー「アーサー王にとって、実りの秋に向けた船出となるか。目指すは遥かなる『龍王』の後継」
『考察』
デビュー戦を完勝して以来、10戦連続で1番人気を背負い続けているビッグアーサーだが、G1馬として迎える今回で、その記録が11戦に伸びることはほぼ間違いないだろう。
前走の高松宮記念は開催最終週にもかかわらず異常な好時計が連発し、後に大きな物議を呼ぶことになった「疑惑の馬場」だったが、すでに1分6秒7という高松宮記念出走馬No.1の持ち時計を持つ”高速馬場の申し子”には追い風でしかなかった。
前半の3ハロンが32.7秒というハイペースも楽に4番手を追走したビッグアーサー。最後の直線で抜け出したミッキーアイルを3/4馬身捕らえ切ってゴールした。この週はすでに1000万下、500万下で中京芝1200mのレコードが塗り替えられていたが、最後はやはりG1の高松宮記念で1分6秒7というスーパーレコードが飛び出して幕を下ろした。
11戦して7勝を挙げ、馬券圏外が1度しかないスプリント王が得意の1200m戦に出走しているのだから、特にケチを付けるところはない。強いて言えば、前に有利な開幕週の馬場と初めて背負う58㎏の斤量か。1週前追い切りでは軽快な動きを見せており「1週前にしっかりやるのがいつものパターン。狙い通り」と陣営にも抜かりはないようだ。
また、得意の高速馬場という意味では、ビッグアーサーにとって開幕週は大きな味方になるといえるだろう。