【南部杯(G1)展望】「王者」ゴールドドリームらG1馬VS「3連勝」新星アルクトス! 秋のダートG1開幕戦にC.ルメール騎手「ビッグチャンス」
14日には、盛岡競馬場でマイルチャンピオンシップ南部杯(G1)が行われる。
台風19号の接近でレース開催自体が危ぶまれている状況だが、今年も多士済々な好メンバーがそろったこともあって無事に開催を迎えたいところだ。
中心は、やはりゴールドドリーム(牡6歳、栗東・平田修厩舎)だ。
前走のかしわ記念(G1)は、まさに復権を印象付ける快勝だった。
今年のフェブラリーS(G1)の覇者インティが早々に先頭へ立つ展開も、好位から鋭い伸び脚。最後は1馬身半差をつけ、インティの連勝を7で止めた。旧王者が、新王者に貫禄を見せつけた格好だ。
栗東の坂路で行われた最終追い切りでは4ハロン55.1秒、ラスト12.3秒。目立った時計ではないが、主戦のC.ルメール騎手は「コンディションはいい。ビッグチャンス」と自信を見せている。
2017年のフェブラリーS(G1)に加え、かしわ記念(G1)連覇とダート・マイルG1を3勝しているゴールドドリームだけに距離はベストか。新たな6つ目のビッグタイトルを加えて、秋競馬の始動を飾りたい。
この馬の力がどこまで通用するのか。ダート界の新星アルクトス(牡4歳、栗東・栗田徹厩舎)が、いよいよG1に挑戦する。
昨年はレパードS(G3)で5着に敗れるなど、一線級の壁に跳ね返されていたアルクトスだったが、古馬になって本格化。4月にオアシスS(OP)を快勝すると、そこから欅S(OP)、プロキオンS(G3)と3連勝。
前走のプロキオンSでは、快速馬のマテラスカイが飛ばす厳しい流れ。最後は混戦になったが、好位から力強く抜け出した。充実期を迎える4歳馬が、勢いに乗ってG1へ挑む。鞍上は主戦の田辺裕信騎手。