有馬記念(G1)4年ぶり「競馬の総決算」返り咲き! JRA番組変革で富士S「G2昇格」も検討中
21日、JRA(日本中央競馬会)が来年度の競馬開催の日程を発表した。今後、農林水産大臣の認可を経て正式な決定となる。
4年ぶりに有馬記念(G1)が総決算となる。
2017年にG1に昇格し、有馬記念の後に開催されることとなり、多くのファンから批判を集めていたホープフルS。来年は有馬記念の前日に開催される見込みで、今回のJRAの決定は“ファンの声”が届いた形となった。ネット上の競馬ファンからは、早くも「これは秀逸」「よかった」「その方がいい」と賛成の声が聞かれているようだ。
また、すでに発表されている京都競馬場の工事に伴い、11月開催は阪神が代行する。これによって、エリザベス女王杯(G1)やマイルCS(G1)といったレースが阪神で開催されることとなった。
それに伴い、芝コースのコンディション維持などの関係上、7月の中京開催と9月、10月の阪神開催が入れ替わることも決定。ローズS(G2)や神戸新聞杯(G2)といった王道トライアルが、来年は中京で開催される。
「阪神には宝塚記念(G1)や桜花賞(G1)といった同距離のG1が存在するため、大きな変化はありません。
ただ、ローズSや神戸新聞杯を代行する中京には芝1800m、2400mといったコースがないため、施行距離が変わりそうです。おそらく両競走とも2000mになるのではないかと」(競馬記者)
さらにJRAは来年7月25日~8月9日までの開催3週間を、新潟と札幌の2場開催にすることも決定。函館と札幌は開催時期が1週繰り上がることとなる。
「近年は夏競馬による熱中症が懸念され、JRAも様々な熱中症対策を講じていますが、その一環となりそうです。来年は東京五輪開催の関係上と銘打たれていますが、関係者からも『来年以降も続けてほしい』という話がありました」(同)
また、先週もNHKマイルC(G1)の覇者アドマイヤマーズと、ヴィクトリアマイル(G1)の覇者ノームコアとの激突で注目された富士S(G3)のG2昇格が検討されていることがわかった。すでに日本グレード格付け管理委員会に申請中であり、早ければ来年にもG2開催となる模様だ。
「昨年から桜花賞トライアルのチューリップ賞がG2昇格を果たしたように、富士SのG2昇格は妥当な判断だと思います。近年、すでにG2として開催されている今週末のスワンSよりも、本番のマイルCS(G1)に繋がるレースとなっていますし、正式に決定すれば負担重量などでも変更がありそうです」(同)
近年、積極的な番組変革が話題となっているJRA。来年以降も随所に最適化が実施されていく見込みだ。