ニエル賞(仏G2)圧勝へマカヒキにまたも強烈追い風!異色のディープ後輩「Akihiro」が現地シャンティイで重賞制覇!
11日のニエル賞(仏G2)に出走を予定している今年の日本ダービー馬マカヒキ(牡3歳、栗東・友道厩舎)に、意外な形での”追い風”が吹いた。
8日、ニエル賞と同じシャンティイ競馬場で行われた2歳限定重賞シェーヌ賞(仏G3)で、アキヒロ(Akihiro、牡2歳、仏・A.ファーブル厩舎)が優勝。なんとこの馬がマカヒキと同じディープインパクト産駒というから、馬場適性が大きな課題の一つだったマカヒキにとっては、これ以上ないデータとなった。
今や、日本競馬の頂点に君臨する大種牡馬として、このフランスの地にもその名を轟かせているディープインパクト。
今年のイスパーン賞(仏G1)でディープインパクト産駒のエイシンヒカリが10馬身差の圧勝を飾っただけでなく、2012年にはイギリス産のディープインパクト産駒ビューティパーラーがフランスの桜花賞にあたる1000ギニー(仏G1)を勝ち、仏オークス(G1)でも2着するなど大活躍。現地の競馬関係者にも、広くその名を轟かせている。
今回、2戦2勝で重賞馬となったアキヒロのオーナー・ヴェルトハイマー兄弟も、日本を代表する種牡馬の能力に惚れ込み、母バーマを日本へ送ってディープインパクトを配合。アキヒロは日本のノーザンファームで産まれた後、再びフランスに戻されてデビューした。
「通常、海外で日本の種牡馬の産駒が活躍した場合、その多くはセレクトセールで外国人バイヤーによって落札された馬がほとんどです。そういった点で、海外の生産者がわざわざ日本に”種”を求めて海を渡って来る姿には、競馬先進国として感慨深いものがありますね。ちなみにアキヒロは、マカヒキと同じディープインパクト産駒というだけでなく、母にノーザンダンサーやレインボウクエストの血が入っているなど、血統構成も非常に似ています。もちろん、日本とフランスの馴致や調教の違いはあると思いますが、やはり心強い限りですね」(競馬記者)
また、シェーヌ賞を制したアキヒロの次走が、奇しくもマカヒキが挑む凱旋門賞当日に開催されるジャン・リュック・ラガルデール賞(仏G1)が有力とされている。