【ローズS(G2)展望】ラスト一冠・秋華賞(G1)に向けて桜花賞馬ジュエラーとオークス馬シンハライトが激突!一騎打ち濃厚も「伏兵」に台頭の余地あり!
秋競馬が開幕し、早くも3歳牝馬「3強」対決の第2章が幕を開けようとしている。
18日に阪神競馬場にて開催される秋華賞(G1)トライアル・ローズS(G2)で、桜花賞馬ジュエラーとオークス馬シンハライトが激突する。
秋を迎え、「3強」の一角メジャーエンブレムや、オークス2着のチェッキーノ、忘れな草賞を勝ったロッテンマイヤーなどが故障離脱している3歳牝馬戦線。さらには先週の紫苑S(G3)が重賞に昇格したため、オークス3着のビッシュなどの有力どころもそちらへ流れた。
そのため、今年のローズSは春のクラシックを分け合った2頭の一騎打ちという様相が極めて濃くなっている。
その中でも最大の注目点は、春を順調に戦えたシンハライトよりも、桜花賞制覇後に左前脚を骨折したジュエラー(栗東・藤岡厩舎)がどこまで立ち直っているかに尽きるだろう。
「骨折の影響はまったくない。馬体の緩さも、ひと追いごとになくなってきている」と陣営は状態面に自信を持っているようだが、実際に骨折の症状は重くなく、桜花賞馬は8月半ばに帰厩。そこから順調に調整が重ねられている。
現在、馬体自体は桜花賞時の494㎏よりも20kgほど増えているそうだが、陣営は「成長分もある」とコメント。1週前追い切りでは栗東の坂路で4F53.9秒、ラスト12.3秒と軽快な動きを見せており「しまいが速くていい動きだった」と納得の動きだったようだ。
無論、目標はまだ先だが、本番を見据えてここでも無様な競馬はしたくない。チューリップ賞(G3)ではシンハライトに先着を許したものの、桜花賞では見事にリベンジ。オークスは故障で不在の内に、ライバルの手に渡った。ラスト一冠に向けて、まずは完全復活した姿を見せてほしいところだ。