JRAデムーロ「左不安」オメガパフューム導ける? 実績No.1でも楽観視できない「理由」
11月4日(月・祝)、浦和競馬場でクラシック、スプリント、レディスクラシックの3つのG1レースが開催される。このJBCデーで、メインとなるJBCクラシックで有力視されているのがオメガパフューム(牡4歳、栗東・安田翔伍厩舎)だ。
昨年の東京大賞典競走(G1)でゴールドドリーム、ケイティブレイブらを抑えて優勝を果たし、一気にダート界のトップに立ったオメガパフューム。今年はフェブラリーS(G1)で10着と不穏なスタートを切ったものの、続く平安S(G3)で3着。そして帝王賞で優勝を果たし、その実力を改めて証明している。
「オメガパフュームは1週前追い切りで、3歳1勝クラスのノイーヴァと併せ馬。CWコースで6F77秒8、ラスト12秒7でまとめ、併入しています。調整は順調なようで、さらに安田翔調教師も『いい意味で、ずぶくなっています』とその成長ぶりに目を細めていました。
今回は、ダート界を牽引してきたケイティブレイブやゴールドドリーム、さらに同世代のライバルであるルヴァンスレーヴらが不在。対抗として名があがるチュウワウィザードは侮れない相手ではあるものの、前走で負かしています。出走メンバーの中で実績は頭ひとつ抜けていますし、ここは負けられないでしょう」(競馬誌ライター)
ダントツの一番人気に支持されると考えられているオメガパフューム。だが、そのキャリアを振り返ると、決して楽観視できる状況ではないと語る関係者もいる。
「能力はピカイチだと思います。ただオメガパフュームは左回りが不得手。これまであげた4勝はすべて右回りのコースで、左回りでは昨年の青竜S(OP)での3着があるものの、それ以外はチャンピオンズC(G1)で5着、フェブラリーSで10着と結果を残せていません。左回りでは、直線で手前を替えるのに苦労していたので、その辺りも影響しているのでは?
また鞍上を務めるM.デムーロ騎手も勝ち星はあげているものの、今月初旬の京都大賞典(G2)で1番人気のグローリーヴェイズで6着に終わるなど、まだ本領発揮とはいかない様子。オメガパフュームでも、勝った前走の帝王賞では、D.レーン騎手に鞍上を取られるという憂き目にも合っています。ここで勝利をあげて、誰がオメガパフュームの主戦騎手なのかを改めて証明してもらいたいのですが……」(競馬関係者)
オメガパフューム×デムーロ騎手は、見事期待に応えることができるのだろうか?