JRA「必死のWダノン」マイルCS(G1)ダノンプレミアム&ダノンキングリーで「G1未勝利」脱却狙う
ダノンプレミアム、ダノンキングリー、ダノンスマッシュなど、有力な競走馬を抱えている馬主・ダノックス。所有馬が活躍を続け、現段階で過去最高となる重賞9勝をあげるなど、いまや飛ぶ鳥を落とすほどの勢いを誇っている。
これからもしばらくの間は、有力馬主としてダノックスの名前があがるはずだ。帝国を築き上げつつあるダノックスだが、唯一今年の成績に不満をあげるとするならば、G1競走を一度も勝っていないという点だろうか。
ダノックス所有の馬の多くはG1戦線で有力視されていた。ところがダノンスマッシュは高松宮記念で4着、スプリンターズSも3着。2歳女王ダノンファンタジーは桜花賞4着、オークス5着、秋華賞は8着に終わった。
共同通信杯で2歳王者アドマイヤマーズを下したダノンキングリーは皐月賞3着、日本ダービー2着。NHKマイルCに出走したダノンチェイサーは4着。そしてダノンプレミアムは安田記念を16着と大敗。天皇賞・秋では意地を見せて2着に入ったものの、勝利にはあと一歩届かなかった。
「今年は高松宮記念のダノンスマッシュ、桜花賞のダノンファンタジーなど所有馬が4度もG1競走で1番人気に支持されましたが、勝利をあげることができていません。陣営としてもキャリア最高の1年を彩るためにも、G1競走勝利という華を添えたいはず。ここからのダノン軍団はさらに気合いが違うと思いますよ」(競馬誌ライター)
これからそのダノックスがG1競走を獲る可能性が高いレースと言えば、マイルCS(G1)ではないだろうか?
「この1戦にダノックスは、毎日王冠(G2)で有力古馬を圧倒したダノンキングリーと軍団の総大将的な存在であるダノンプレミアムの2頭で挑みます。
ダノンキングリーはデビューから一貫して手綱を握っていた戸崎圭太騎手が落馬負傷のため、横山典弘騎手に乗り替わることになりましたが、毎日王冠でG1古馬を一蹴するなど実力はピカイチです。
ダノンプレミアムも古馬になってからG1勝利はありませんが、その力は現役最強クラスと多くの関係者たちが太鼓判を押しています。また鞍上を務める川田将雅騎手も今年は好調なものの、JRAのG1勝利だけは手にしていません。ここは人馬ともに、なりふり構わず勝利を狙いに行くのではないでしょうか」(競馬記者)
ダノン軍団はG1競走で勝利をあげることができるのだろうか? マイルCSでの激走を期待したい。