武豊「データは味方?」マイルCS(G1)カテドラルを見切れない理由
17日(日)に秋のマイル王決定戦、マイルCS(G1)が京都競馬場にて開催される。
古馬のG1タイトルがどうしても欲しいダノンプレミアムと、毎日王冠(G2)で古馬を一蹴してG1タイトルを奪取したいダノンキングリー、それに春のマイル王インディチャンプが絡む3強の争いとみられている。
今回はG1馬が計5頭そろった豪華メンバーとなっている。だが、アルアインやペルシアンナイト、モズアスコットなどは本調子と言えない戦績でこのレースに臨むため、上記の3強に割って入る伏兵の存在が気になるところだ。
そこで注目したいのがカテドラル(牡3、栗東・池添学厩舎)だ。
8戦2勝と勝ち星は少ないが、マイルではアーリントンC(G3)2着、NHKマイルC3着と同世代のマイル戦線ではトップクラスの実力があると見ていいだろう。
古馬との初対戦となった中京記念(G3)では8着と凡走したものの、秋初戦の富士S(G3)では5着と掲示板を確保。晩成型のハーツクライ産駒らしく、徐々に実が入りつつある印象だ。
池添学調教師も「整地明けとはいえ後半の時間帯だし、しまいは時計が出ましたね。リズム良く、前走より軽やかに走っていました」と好調さをコメントしている。
このカテドラルに騎乗するのが、名手武豊騎手。
朝日杯FS(G1)とホープフルS(G1)を勝てば、前人未踏の国内G1完全制覇となる武騎手。実はマイルCSも割と最近まで勝てなかったG1のひとつで、2012年のサダムパテックで初勝利、翌年はトーセンラーで連覇したが、この2勝しかない。
2着もバンブーメモリーで2回とファインモーション、ダンスインザムードでそれぞれ1回と、武騎手にしてみれば意外と相性の悪いレースではある。
そんな武騎手だが、データは意外な事実を示している。