【京阪杯(G3)展望】「武豊→松若」で復活モズスーパーフレア実績上位! 荒れるスプリント重賞にそろった実力馬の頂点に立つのは⁉
24日(日)に京都競馬場にてスプリント重賞の京阪杯(G3)が開催される。
来年のスプリント戦線へ向けての一戦となり、今年の京都競馬場で最後を飾る重賞だ。過去10年で1番人気が4連対と健闘しているが、馬連で万馬券6回、3連単で100万円超えの馬券が2度出ている荒れる重賞でもある。
19頭が特別登録を済まし、多彩な顔ぶれとなった。その中で注目を集めているのがスプリンターズSで2着に入ったモズスーパーフレア(牝4、栗東・音無秀孝厩舎)だ。
昨年の秋から徐々に調子を上げ、今年に入ってからはカーバンクルS(OP)、オーシャンS(G3)を連勝。だが、続く高松宮記念(G1)は2番人気ながら15着と大敗。休養を挟んで挑んだ北九州記念(G3)も4着に終わり、思うような結果を残せなかった。
そこから臨んだスプリンターズSはダノンスマッシュとタワーオブロンドンの2強対決に割って入り、直線逃げ粘って2着に入った。近走実績は最上位なだけに、調子をキープしていれば勝利にもっとも近いのではないか。
休養を挟んで、この秋一変したのがアウィルアウェイ(牝3、栗東・高野友和厩舎)だ。
2歳時は新馬戦、ダリア賞(OP)を連勝し、京王杯2歳S(G2)でも2着に入るなど良績を収めた。だが、3歳春はいいところがなく、葵S(G)で3着に入るのが精いっぱいだった。休養を挟んで秋初戦のオパールS(OP)では成長を見せ、1年2か月ぶりの勝利を挙げた。
今回は前走よりも斤量が1㎏増えるが、それでも53㎏と恵まれていることもあり、調子を取り戻していれば初重賞制覇もありえるだろう。
今年、堅実な成績を残してきたリナーテ(牝5、栗東・須貝尚介厩舎)も見逃せない。
今年初戦の京都牝馬S(G3)、2戦目の京王杯SC(G2)で続けて2着と好走。薬物騒動で函館スプリントS(G3)は除外されてしまったが、UHB賞(OP)で勝利を挙げ、続くキーンランドC(G3)でも3着と好走した。
スプリンターズSではハイペースに巻き込まれて9着と敗退したが、今年の実績から見てG3となる今回は十分好走が期待できるだろう。
ここで巻き返しを図りたいのがファンタジスト(牡3、栗東・梅田智之厩舎)だろう。
2歳時は3連勝で小倉2歳S(G3)、京王杯2歳Sと連勝。朝日杯FS(G1)では4着に終わったが、春初戦のスプリングS(G2)では2着に好走。G1ではいいところがなかったが、秋2戦目のセントウルS(G2)ではタワーオブロンドンの2着に入り、能力の片鱗を見せつけた。
続くスプリンターズSとJBCスプリント(G1)では大敗してしまったが、重賞勝ちやG2で2着2回と実績は十分。G3でランクが下がる今回は巻き返しのチャンスかもしれない。
このほか、5戦4勝2着1回と連対パーフェクトかつ3連勝でここに臨むアイラブテーラー(牝3、栗東・河内洋厩舎)や、スプリント重賞の常連ナックビーナス(牝6、美浦・杉浦宏昭厩舎)らも見逃せないだろう。
秋の京都を締めくくるスプリント重賞、熱い戦いを見せてくれるのか。発走は16:15予定だ。