JRAカレンブーケドール津村明秀は「何故」乗り替わらないのか? ジャパンC(G1)世界的名手「優先主義」集結の中、アーモンドアイ国枝厩舎に見える信念
24日に東京競馬場で行われる今年のジャパンC(G1)は、史上初の「外国馬ゼロ」となったが、その分、騎手は数多くの世界的名手が集い、国際色豊かな陣容となった。
ムイトオブリガードに騎乗するC.ルメール騎手や、タイセイトレイルのM.デムーロ騎手ら“常連”に加え、レイデオロのW.ビュイック騎手、スワーヴリチャードのO.マーフィー騎手、シュヴァルグランのC.スミヨン騎手、ジナンボーのR.ムーア騎手、そしてルックトゥワイスのR.デットーリ騎手……。
目も眩むほどの世界的トップジョッキーが集ったが、当然その多くは乗り替わりの初コンビ。国内最高となる1着賞金3億円を狙い、各陣営も“勝負騎手”を用意する絶好の機会だったというわけだ。
そんな中、ここにも乗り替わりがあっておかしくなかった有力馬がいる。唯一の3歳牝馬となるカレンブーケドール(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。
ここまで8戦2勝ながら、オークス(G1)と秋華賞(G1)で2着。世代トップクラスの1頭としてクラシックを走り抜いたカレンブーケドール。
昨年、3歳牝馬でこのレースを勝ったアーモンドアイほどのインパクトはないが、それでも53kgという斤量は魅力的だ。
最大手競馬ポータルサイト『netkeiba.com』の事前予想でも単勝9倍の5番人気に指定されており、十分に好勝負ができる存在として評価されている。
そんなカレンブーケドールの主戦・津村明秀騎手は、ここまでG1どころかG2勝利もない、いわゆる中堅騎手だ。
現在のリーディング29位は決して悪い成績ではないが、それでも今回のジャパンCに参戦するJRA騎手の中では最下位……。
乗り替わりが当たり前のように行われる昨今、馬も3連敗中となれば、十分に世界的名手へのチェンジがあってもおかしくなかったはずだ。