武豊「JRA・G1完全制覇」朝日杯FSに有力馬騎乗!ルメールの心強い発言も?
京王杯2歳(G2)を2歳コースレコードの1分20秒8で優勝したタイセイビジョン(牡2歳、栗東・西村真幸厩舎)。次走は朝日杯フューチュリティステークス(G1)になると伝えられていたが、その鞍上を武豊騎手が務める予定であることが分かった。
タイセイビジョンは、父タートルボウル、母ソムニア、母父はスペシャルウィークという血統を持つ。2歳新馬戦を石橋脩騎手で快勝すると、2戦目の函館2歳S(G3)からC.ルメール騎手とコンビを結成。ここでは出遅れも影響したのか後方からの競馬となり、最後に脚を伸ばすも、逃げたビアンフェを捉えることができずに2着に終わっていた。
そして前走の京王杯2歳でも再びビアンフェと直接対決。ここでは上々のスタートを見せると、最後の直線で上がり最速33秒5の末脚を見せ、逃げるビアンフェを交わし、2馬身差をつけて優勝。きっちりとリベンジを果たし、暮れの大一番に歩を進めることになった。
「タイセイビジョンで武豊騎手は、朝日杯FSに挑戦することになりました。先日、武豊騎手はデイリー杯2歳S(G2)をレッドベルジュールで快勝しましたが、これはあくまでL.デットーリ騎手の代打での騎乗。自身のHPでも『次は朝日杯2歳Sだそうで、ボクにとってはノドから手が出そうなほどほしいタイトルですが、そもそも代打騎乗でしたから、そこは出番がなさそうです』と、その無念さを綴っていました。その武豊騎手にとって、タイセイビジョン陣営からのオファーは、渡りに船だったでしょう。気合いは充分だと思います」(競馬誌ライター)
武豊騎手は朝日杯FSとホープフルSを勝利すれば、JRA・G1完全制覇を達成する。ただ朝日杯FSは、前身である朝日杯3歳S時代に94年のスキーキャプテンなどで3回、01年に行われた名称変更後は15年のエアスピネル、と4度も2着があるものの未だに勝利はなし。長らく武豊騎手の前に立ちふさがっている。
「タイセイビジョンはスプリント戦をメインに走っていましたので、マイルの朝日杯FSでは距離が長いと考える人もいるようです。ただこれまで騎乗していたルメール騎手は前走後、『リラックスして走れれば、G1、1600mでも大丈夫』と距離延長も問題ないと明かしていました。
少々うるさいところがあるようですが、武豊騎手ならばバッチリと折り合うこともできるはず。前走で2歳コースレコードを叩き出すなど実力は秘めているようですし、ここは期待できるのではないでしょうか?」(競馬記者)
武豊騎手は今年こそ鬼門を突破し、JRA・G1完全制覇に王手をかけることができるだろうか?