【カペラS(G3)展望】藤田菜七子「初JRA重賞制覇」コパノキッキング連覇へ! フェブラリーS(G1)を見据えるダートスプリント重賞に勝ち名乗りを挙げるのははたして!?
8日(日)に中山競馬場にてカペラS(G3)が開催される。
ダート1200mとダートのスプリント戦だが、来年のフェブラリーS(G1)に向けてのステップともなり得る重賞だ。
今年は19頭が特別登録を済ませているが、なんと言っても注目は昨年の覇者、コパノキッキング(セ4、栗東・村山明厩舎)だろう。
昨年はこのレースを柴田大知騎手で制し、今年初戦の根岸S(G3)もO.マーフィー騎手で連勝。続くフェブラリーSから藤田菜七子騎手に乗り替わり、5着と掲示板は確保。その後、藤田騎手で重賞を4戦し【1.2.1.0】と堅実な走りを見せ、藤田騎手に初重賞をプレゼントした。
前走のJBCスプリント(G1)では0.1秒差の2着と惜しい競馬だったが、今年を通して騎乗した藤田騎手はこの馬を手の内に入れていることだろう。藤田騎手の中央初重賞制覇もこの実績なら可能性は十分だ。
堅実さで言えばゴールドクイーン(牝4、栗東・坂口智康厩舎)も負けてはいない。
今年はかきつばた記念(G3)から始動したが、2着に2馬身半差を付ける完勝。続くスパーキングレディーC(G3)では8着と大敗するも、次走のながつきS(OP)では5馬身差で楽勝。
前走のJBCレディスクラシック(G1)では2着に終わったが、今年に入って2勝を挙げているなど堅実な走りが光る。スパーキングレディーCでの敗戦は入れ込みと馬場の相性と原因がはっきりしているので度外視していいだろう。同コースのながつきSを圧勝しているだけに、ここでも期待がかかる。
前走の巻き返しを図りたいのがドリュウ(牡4、美浦・土田稔厩舎)だ。
今年は自己条件の大島特別(1000万下)から始動。ここを勝って昇級戦に挑むが、3戦連続の4着と掲示板は確保するももう一步届かない競馬が続く。テレビ静岡賞(3勝クラス)でやっと勝利してオープン入りを果たすが、霜月S(OP)ではその壁にはじき返されてしまう。
実力は高く評価されている馬で、今年に入っての6戦はいずれも2番人気か3番人気。勝ちきれないもどかしさはあるが、オープン2戦目となるこの重賞で巻き返しを狙っている。