JRAアーモンドアイ「調整中」有馬記念出走に前進か……ルメール問題でもファン投票1位に応える?
予定していた香港C(G1)を、熱発を理由に回避することになったアーモンドアイ(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)。しかし、すでに調整を再開したとの報道もある。ファンとしては暮れの祭典である有馬記念(G1)への出走を期待したいところなのだが……。
6月の安田記念(G1)ではスタート直後の不利に泣き3着。だが、豪華ラインナップも話題となった10月の天皇賞・秋(G1)では、2着に3馬身差をつける圧勝で、きっちり巻き返しに成功。現役最強牝馬という称号が伊達ではないところを見せつけた。
続いて陣営は香港Cを目指したものの、直前の熱発で遠征を中止。翌日には平熱の範囲まで落ち着いたものの、国枝調教師によると、獣医師の診断で『輸送で(熱発が)ぶり返す可能性がある』として、大事を取って回避すると発表された。
「無念の遠征中止となったアーモンドアイですが、状態が上がってきたこともあり、3日にはダートに入り、キャンターで微調整を行なったみたいです。国枝調教師も『日曜(1日)も角馬場に入れたくらい』回復していると明かしています。
ただ有馬記念出走の可否についてはまだ明言を避け、オーナーサイドと協議しつつ『今週中に決める方向』と、特別登録がある8日(日)までには決めると話しています。どうやらタイムリミットギリギリまで話し合うつもりのようですね」(競馬記者)
第64回有馬記念ファン投票の第2回中間発表で、アーモンドアイは71,054票を集め、堂々の1位。最終結果で順位が下がる可能性もあるが、それでも優先出走権が与えられる位置にはいるはずだ。
「有馬記念の2500mの距離はアーモンドアイにとって未経験ですが、2400mを世界レコードで勝ってしまうのですから、距離不安はないでしょう。
ただ懸念事項は鞍上です。もともと有馬記念への出走を予定していなかっただけに、主戦のC.ルメール騎手は、フィエールマンで参戦することが発表されています。ルメール騎手が騎乗できないのにもかかわらず、出走を強行するとはちょっと考えにくいですね。フィエールマンとアーモンドアイは、同じノーザン系のクラブ馬ですから、ダメ元で交渉は行われるかもしれませんが……」(競馬誌ライター)
有馬記念の舞台でアーモンドアイを見ることができるのだろうか? 決断を待ちたい。