阪神JF(G1)大本命リアアメリアは「何故」敗れたのか? デビュー戦「馬なり8馬身」圧勝フィーバーの陰に隠れていた課題
人馬にとって、痛恨の敗戦となってしまった。
8日、阪神競馬場で行われた阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)は、4番人気のレシステンシアがレコードで優勝。後続を5馬身引き離す圧巻のレースぶりで、世代の頂点に立った。
一方、単勝1.8倍に推されながらも6着に敗れたリアアメリアには、ファンから数多くの落胆の声が集まっている。
衝撃の8馬身差デビューで前評判に応えたリアアメリアは、前走のアルテミスS(G3)も余裕の残しての勝利。単勝1.2倍、1.3倍の人気に応え、レース前には「10年に1頭の逸材」「アーモンドアイ2世」など極めて高い評価を集めていた。
それだけに今回、馬券圏内(3着以内)にすら入れなかった結果に、少なからずショックを受けたファンも多かったようだ。2歳女王最有力馬に、一体「何」があったのだろうか。
「自ら逃げてレコード勝ちしたレシステンシアが規格外の走りだったことは確かですが、それにしても伸びませんでしたね。
上がり3ハロン35.7秒は全体3位。勝ったレシステンシアは仕方ないにしても、中団からレースを運んだクラヴァシュドールにも及ばなかったのは、この馬らしくない負け方だと思います」(競馬記者)
無論、まだまだキャリアの浅い2歳馬だけに、あらゆる面において発展途上であることは確か。前評判で抜群の完成度が評価されていたリアアメリアも当然、例外ではない。
その中でも、特に不安視されていたのが「気性面」だ。
たが今回は最初の600mが33.7秒と、過去2戦よりも遥かにペースが速かった。実況でも「今日は折り合っています」とコメントされていたことからも「折り合いを欠いて敗れたわけではない」ことは明白だ。
次に不安の声が多く見られたのが、8枠15番という「枠順」だ。しかし、記者は「むしろ理想的」だったという。