武豊の実弟・武幸四郎騎手が「引退」間近……2年連続の調教師試験を受験 セカンドキャリアに向け「今年度一杯」の可能性も
あの噂は、やはり真実だったようだ。
今月4日の騎乗を最後に2週間騎乗なしとなっていた武豊騎手の実弟・武幸四郎騎手(37)。昨年辺りから極端に騎乗数も落ち、引退の可能性もあると囁かれていたが、この「空白の2週間」は21日に1次試験が行なわれた『調教師試験』に向けての追い込みに費やされていたようだ。
武幸四郎騎手は競馬界のカリスマ・武豊騎手の弟として、デビューわずか2日後のマイラーズC(G2)をオースミタイクーンで勝利。これまでを大幅に上回るデビュー最短重賞制覇を記録するだけでなく、その年の新人王に輝くなど華々しいデビューでキャリアをスタートさせている。
しかし、騎手の中でも長身といわれる兄の170.5㎝を大幅に上回る177㎝の”一般的な長身”は、すでに騎手としては”規格外”に近いサイズ。騎乗の都合上、体重を50kg代前半に保つには相当な減量を強いられていたようだ。
それでも1997年のデビューから、毎年のように重賞を勝利。完ぺきな兄の領域には至らずとも、4年目の秋華賞でG1初制覇を果たすなど、随所に勝負強さを見せていた。だが、デビュー10年目を迎えた2007年辺りから、じょじょに成績が下降。年齢が上がるにつれて減量も難しくなり、コンスタントだった重賞制覇も翌年で途切れた。
さらに成績が低迷する中、2011年には京都市東山区内の飲食店で居合わせた客の男と口論になり、左ほおを骨折する全治3カ月の重傷を負う。各メディアでも大きく取り上げられると共に、低迷する成績が相まって”引退説”まで囁かれた。
しかし、そんな武幸四郎騎手に救いの手を差し伸べたのが、兄や父とも交流の深い松本好雄オーナーだった。