JRA有馬記念「三浦皇成」チャンス再び! レイデオロに騎乗決定! 乗り替わりで掴んだG1初制覇をモノにできるか!?

 G1馬11頭が集結した今年の有馬記念。その中にあって、鞍上がなかなか決まらなかったレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和雄厩舎)だったが、ここに来てようやく騎手が決まり、三浦皇成騎手が騎乗することとなった。

 水曜日追い切りの予定だったが、濃霧のためにキャンセルし木曜追いとなったその日。美浦Wコースで三浦騎手はレイデオロに初騎乗。3頭併せの外を鋭く伸びて併入した。

 追いきり後、日刊スポーツの取材に「時計自体は速い指示ではなかったけど、追い切りの中で感じ取れればと思っていました。決して乗りやすい馬ではないですが、難しさを感じることができた」とコメント。

 実際、レイデオロは今年の4戦でドバイ遠征も含めて1番人気3回、2番人気1回と常に人気上位をキープしてきた。実績もさることながら、状態の良さが報道された結果と言える。だが、レースではその実力の片鱗も見せることなく掲示板2回を確保するのがやっとだった。

 中団から追い込むスタイルの馬で、それに見合うだけの切れる脚も持っており、昨年までは上がり最速を計時することも多かった。が、今年はその脚を披露することなく有馬記念を迎えている。

 三浦騎手の言う「乗りにくさ」はこういう部分に起因しているのだろう。実際、三浦騎手は「ムラがあるというか、競馬の形、展開で能力を出すときは強い競馬をして、ダービーを勝った時にチャンピオンホースだなと思うけど、なんでこのくらいの能力しか出していないかなという難しさも感じていた」ともコメントしており、成績のムラを体感していたようだ。

 さて、レイデオロのパートナーに決まった三浦騎手だが、意外なことにG1はまだ未勝利である。2着2回3着6回と3着が多い。有馬記念には4回騎乗しているが、2017年の着外を除く3回はいずれも掲示板を確保している。中山2500mは相性がいいのだろう。

 実際、今年は中山2500mに3回騎乗して2着3着がそれぞれ1回ずつと、勝ち星こそないが他のコースに比べて3着内率が66.7%と高い数字をマークしている。

 また、レイデオロを所有するキャロットファームとの相性も良く、28戦騎乗して6勝2着6回3着2回と好成績を収めている。連対率で42.9%、3着内率では50%と信頼できる数字となっている。

 去年は68勝で終わったが、今年はすでに100勝へ到達。2週前は3勝を固め打ちしているほか、先週も1勝2着3回と好調をキープしている。

 今回の有馬記念は、昨年の天皇賞・春のクリンチャーによく似ている。武豊騎手が騎乗停止になったため、代打で三浦騎手に白羽の矢が立ち、気性難のクリンチャーを3着まで持ってくることに成功した。

 今回はW.ビュイック騎手が騎乗停止になって、同じように三浦騎手にお鉢が回ってきた。

 乗りにくいと評されたG1 2勝馬だが、クリンチャーと違ってレイデオロはG1勝ち馬だ。乗りこなせば勝利に手が届く実力の持ち主。自身のG1初制覇とレイデオロに有終の美を飾らせることは十分あり得る。

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