東京大賞典(G1)ゴールドドリーム「VSオメガパフューム」リベンジなるか!? 2019最後のG1獲りを狙うルメール騎手
中央競馬は28日(土)の中山・阪神で行われるレースをもって今年の全日程を終了する。締めくくりの重賞は2歳G1のホープフルSとなるわけだが、地方では翌日に年末の大一番がある。それが大井競馬場で開催される東京大賞典(G1)だ。
中央ではチャンピオンズC(G1)がダートG1の最終戦となるが、この東京大賞典は地方馬も含めて争われる「真のダート王決定戦」と呼べる一戦だ。
JRA所属馬はTCK特別区競馬組合から出走馬の選定が行われ、選定を通過した馬に出走権が与えられる。今年は全13頭出走のうち、JRA所属馬は7頭出走する。
いずれ劣らぬダート巧者だが、このレースで引退の可能性があるゴールドドリーム(牡6、栗東・平田修厩舎)に注目したい。
今年はフェブラリーS(G1)から始動。インティの勢いに屈するも2着を確保。続くかしわ記念(G1)を快勝し、マイルCS南部杯(G1)では1番人気に推されるも3着に終わる。チャンピオンズCでも1番人気に推されるが、無敗のクリソベリルに届かず2着し、この東京大賞典に臨む。
実は2017年のチャンピオンズCから今年のかしわ記念までG1を8戦連続で連対しており、マイルCS南部杯3着でその記録は途切れてしまったが、2017年に勝利したチャンピオンズCで再び2着するなど、その実力は衰えていない。
鞍上は昨年のかしわ記念から騎乗している主戦騎手のC.ルメール騎手。
ゴールドドリームはデビューから6人の騎手(ドバイ遠征時のJ.モレイラ騎手を入れると7人)が騎乗しているが、ルメール騎手は全22戦のうち8回騎乗で3勝2着4回と連対率87.5%と高い数字を残している。
昨年も東京大賞典にはゴールドドリームに騎乗しているが、ライバルと目されるオメガパフュームの差しに屈して2着と惜しい結果に終わっている。勝ち星で言うと11年前の2008年カネヒキリで挙げた1勝まで遡る。
今回はオメガパフュームと再び同じ舞台で相まみえることになるだけに、昨年の雪辱を果たしたいところだろう。オメガパフュームの鞍上は昨年と同じM.デムーロ騎手だけに、その思いは強いはず。
オメガパフュームとは2回対戦して、1勝ずつと五分の成績。前走のチャンピオンズCではゴールドドリームが大きく先着しているだけに、ここでも負けるわけにはいかないだろう。
ゴールドドリームがここを勝てば、来年2月に開催されるサウジC(G1)に招待される可能性が高まる。招待されれば、予定されている引退を引き延ばして遠征する可能性もあるだけに、ファンはこの年末決戦の好走を願っているはずだ。