JRAホープフルS(G1)コントレイル「不安」あり! 現場情報で発見した「絶好調」軸馬と「伏兵」で好配当狙い!
「▲」は注目馬コントレイル(牡2、栗東・矢作芳人厩舎)とした。
9月の阪神でデビュー。前目の競馬から直線で逃げ馬を差し切って快勝。圧巻だったのは前走の東京スポーツ杯2歳S(G3)。8頭立てと少頭数だったが、中団を進む競馬から直線抜け出し、上がり最速の33.1秒をマークして5馬身差の圧勝劇を演じた。
能力の高さは疑いようがないが、前走の競馬が馬の本質を早めることに。「母系が短距離志向が強いので大事に乗ってほしかったけど、ムーアが最後までぎっちり追いましたね。これが高速馬場なら自信が持てるけど、今の中山は適度に時計がかかるし、2000メートルでスタミナ、持久力を求められると不安はある」と関係者は慎重な姿勢。その分評価を割り引いた。
「△」はヴェルトライゼンデ(牡2、栗東・池江泰寿厩舎)だ。
今年の菊花賞馬、有馬記念3着のワールドプレミアの半弟という良血馬。9月の小倉でデビューし、3馬身差を付けて完勝。続く萩S(OP)も先団に取り付いて、直線楽に抜け出したまま連勝を飾る。
3連勝で重賞Vを狙うが、陣営のテンションはやや低い。「実はウチの今年の2歳はアルジャンナ以外は小粒で今のところクラシック級が出てないんです。この馬も大物感はもうひとつ……操縦性の高さがセールスボイントだけど、クラシックとなると決め手で劣る感じで。筋肉量が増えて成長しているので、完成度の差で上位を窺えないかな」とスタッフ。来春というより早めにタイトルを狙う算段のようだ。
「☆」はブルーミングスカイ(牡2、栗東・角居勝彦厩舎)を指名する。
7月の中京でデビュー。3着に敗れたが、勝った馬は後に京都2歳S(G3)を制したマイラプソディで、0.2秒差と好勝負したと言えよう。8月に小倉の未勝利戦に出走し、前目の競馬で押し切り、2着から7馬身差と圧勝した。その勢いで紫菊賞(1勝クラス)に出走。1番人気に推されるが、後に京都2歳Sで3着するロールオブサンダーに逃げ切られ、2着に終わる。続く黄菊賞(1勝クラス)でも人気になるが、4着に終わる。
だが「道中フワッとしたり、いい位置を取れなかったりと乗り難しい面はありますが、段々と子供っぽさが抜けてきて成長は感じます。中間の稽古も動いていますし、レースで流れに乗って運べれば見せ場は作れますよ」と陣営は愛馬の成長に目を細め、手ごたえを感じているようだ。
今回は11番オーソリティを軸に、1番ブラックホール、2番コントレイル、3番ブルーミングスカイ、5番ヴェルトライゼンデへ流す3連複6点で勝負したい。
手堅い買い目ではあるが、ブルーミングスカイの激走があれば好配当も十分あり得る。