JRA京都金杯(G3)「何故」ダイアトニックはマイルに? 適性見極めるC.スミヨン騎手と北村友一騎手の言葉
5日、京都競馬場で2020年の競馬開幕を告げる京都金杯(G3)が開催される。
秋のマイル王を決めるマイルCS(G1)と同じ京都・芝1600mで行われることから、同レースの活躍馬も多いが、2017年の覇者エアスピネルのように「京都適性」が高い馬が好走することでも有名だ。
今年も抜群の京都適性を誇る馬がいる。ダイアトニック(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)だ。
ここまで12戦6勝ながら、京都では6戦5勝。ただ5勝はすべて1400mであり、初の京都マイルとなった前走のマイルCSでは4番人気に推されながらも10着に大敗……通算6勝の内、マイル戦を勝ったのはデビュー戦のみ。1400mが[5.1.0.0]に対して、1600mは[1.1.1.3]。今回の「課題」は明らかだ。
逆に述べれば何故、陣営は改めてマイル挑戦を決めたのだろうか。
「マイルCSの共同会見で安田調教師が『これが1400mのチャンピオンシップなら自信満々なんだけど』と冗談で話していた通り、ダイアトニックの現状のベストは間違いなく1400mです。
ただ、今回改めてマイルに挑戦するのは陣営が『マイルを使いたい』と考えているからこそ。実際に1400mの阪神C(G2)の選択肢もあったようですが、あえてコチラを選んできました。
マイルCSの際、C.スミヨン騎手に『1600mはどうか?』と聞いた際『ベリーグッド』との返答があったとか。結果は10着でしたが、外枠で展開が向かなかったことも大きい。レース後にはスミヨン騎手が『止まっていないことを考えると距離は大丈夫』と話していましたね」(競馬記者)
記者曰く、ダイアトニックは元々体質が弱く、レース間隔を開けなければならない馬だったという。それが原因で出世が遅れたのだが、古馬になってかなり良化したようだ。
しかし、前走のマイルCSは前々走のスワンS(G2)から中2週。ダイアトニックにとって最もタイトなローテーションだった。スミヨン騎手もマイルCSの敗因に「疲労」の可能性を挙げており、陣営も距離よりもローテに敗因を求めているのかもしれない。今回は十分に間隔が開いているだけに、再度期待できるということか。
一方、否定的な見解もある。