JRA「結果至上主義」三浦皇成騎手は犠牲者? 川田騎手ら助言も「周りの声が聞こえなくなった」新人騎手の焦り……
「昨年10月に川田将雅騎手と大塚騎手が3着争いをしたレースがありました。その際、大塚騎手の馬が川田騎手の馬の方にヨレているのに、大塚騎手が構わず追い続けていたことで、レース後に川田騎手から注意を受けていました。
その後、川田騎手がノーザンファーム天栄へブラストワンピースの状態を確認しに行った際、偶然、他馬の調教をつけに来ていた大塚騎手の騎乗ぶりを見て、鎧の踏み方や重心の掛け方などを人伝てにアドバイスしていたそうです」(別の記者)
だが、そういった関係者の気遣いも空しく、三浦騎手が巻き込まれる形で今回の落馬事故につながってしまった。その背景には、新人騎手ならではの焦りもあったのではないかという。
「昔とは異なり、今の競馬界は結果至上主義で、完全な格差社会。大塚騎手に限らず、デビュー間もない新人騎手でさえ、結果を出せなければ簡単に淘汰され、逆に結果を出した騎手にドンドン騎乗馬が集まる傾向にあります。
落馬事故に巻き込まれた三浦騎手だけでなく、大塚騎手もそういった背景の犠牲者といえるのではないでしょうか。
昨年は斎藤新、岩田望来、菅原明良騎手らを中心に『有望株が豊富な年』と言われていますが、大塚騎手はわずか3勝と、同期に大きく水を開けられた格好。焦る気持ちがあったのは確かだと思います」(同)
三浦騎手から「負傷した大塚騎手には一日も早い回復を願っています」というコメントがあったことがせめてもの救いか。
今週末は制裁によって騎乗停止となっている大塚騎手。復帰後は、まず安全運転を心掛けることをファンも周囲の関係者も臨んでいるはずだ。