JRAシンザン記念(G3)「ケタ違い」ルーツドールは、すでに三冠候補!? アーモンドアイ、ジェンティルドンナ……受け継がれる歴史的名牝の登竜門
過去10年を振り返っても、牝馬でこのレースを勝ったのは2018年のアーモンドアイと、2012年のジェンティルドンナのみ。どちらも牝馬三冠だけでなく、競馬界を背負う活躍を見せ、歴史的名牝の域に達している。
また2016年の2着ジュエラー、2011年の3着マルセリーナは後に桜花賞馬に輝いている。かつては日本調教馬として初めて欧州のG1を制したシーキングザパール(1997年・1着)や、G1・4勝のダイワスカーレット(2007年・2着)の名もあり、ここで好走した牝馬は大きく未来が開かれると述べても過言ではないだろう。
「デビュー戦で手綱を執ったC.ルメール騎手が『長い所も行ける』と話していた通り、フットワークが雄大でマイルは少し忙しい印象。それだけに少頭数(10頭立て)の外枠に入ったのは、いい傾向だと思います。マイペースで走ることができれば、このメンバーでも楽な競馬になってもおかしくないですよ」(別の記者)
昨年のリスグラシューを筆頭に、ここ10年でも5度の年度代表馬に輝いている通り、近年の主役は「牝馬」だ。果たして、名牝の登竜門シンザン記念から、また1頭大物が誕生するのか。大本命ルーツドールの走りに注目が集まる。