【愛知杯(G3)展望】「良血対決」センテリュオVSサラキア! 1番人気に信頼を置けず、ハンデに恵まれた「伏兵」の台頭も!?
18日(土)に小倉競馬場にて牝馬限定のハンデ重賞・愛知杯(G3)が開催される。
名前の通り、従来は中京競馬場で行われる重賞だが、今年は京都競馬場の改修に伴うレースの調整によって、小倉競馬場に舞台を移しての開催となった。
牝馬限定戦ということもあって、今後の古馬牝馬路線を目指す馬が集結し、今年は17頭が登録。注目はセンテリュオ(牝5、栗東・高野友和厩舎)だ。
昨年は1000万下の自己条件戦から始動して楽勝。尼崎S(1600万下)を2着して、続く下鴨S(1600万下)で勝ち星を挙げてオープン入り。重賞初挑戦にマーメイドS(G3)を選んで4着と好走。新潟記念(G3)では7着と凡走するが、大一番のエリザベス女王杯(G1)では再び4着と好走してみせた。
全兄にオーストラリアのエミレーツS(G1)を勝ったトーセンスターダムや、叔父に種牡馬のトーセンホマレボシがいるなど、血統背景もしっかりした1頭。実績の割に斤量はさほどでない見通しで、鞍上のC.ルメール騎手と併せて好走が十分見込める。
朝日杯FSを圧勝して注目を浴びているサリオスの半姉にあたるサラキア(牝5、栗東・池添学厩舎)も見逃せない。
3歳時に秋華賞(G1)を4着と好走したあと、昨年は京都金杯(G3)から始動。続く阪神牝馬S(G2)と凡走してしまうが、エプソムC(G3)では7番人気の低評価を覆して2着と連対してみせる。関屋記念(G3)5着後、オクトーバーS(OP)で3着と好走。エリザベス女王杯では低評価ながらも0.4秒差の6着と奮闘した。
こちらは重賞2着がある分だけ、斤量はやや見込まれるだろう。だが、センテリュオと同じく血統背景はしっかりしており、エリザベス女王杯でコンビを組んだ川田将雅騎手だけに、メンバーが落ちるここで、重賞初制覇があってもおかしくない。
実績で言えばパッシングスルー(牝4、美浦・黒岩陽一厩舎)が注目だ。
2歳新馬戦を勝ったあと、3歳始動戦はシンザン記念(G3)を選択。4着と掲示板を確保するも、賞金が足りず桜花賞(G1)を断念してオークストライアルのフローラS(G2)に挑戦。ここでもやはり4着で出走権を得られず春を終える。秋は自己条件戦を勝ち上がって、秋華賞トライアルの紫苑S(G3)に挑戦。3番手を進む競馬から抜け出して重賞制覇を飾るも、本番の秋華賞では10着と凡走して3歳シーズンを終えた。
重賞1勝を含む3勝を挙げている割に、斤量はさほどでもない見通しで、ここは走り頃と見てもいいだろう。デビュー戦でコンビを組んだ池添謙一騎手に乗り替わるのも好材料と言える。