武豊×大魔神で大物登場!? ヴィルシーナ息子デビューで「兄ブラヴァスと比較すると……」
期待の良血馬レヴィオーサ(牡3、キングカメハメハ×ヴィルシーナ、栗東・友道康夫厩舎)が、ついに今週の新馬戦(26日、日曜、京都6R、芝1600m)でデビューする。
母ヴィルシーナはヴィクトリアマイル(G1)を2勝。全兄にブラヴァス(現3勝)。叔父にジャパンC(G1)勝ちシュヴァルグラン、叔母にドバイターフ(G1)、秋華賞(G1)勝ちのヴィブロスという血統的な背景からもG1での活躍が期待できそうだ。鞍上は武豊騎手を予定している。
武豊騎手も佐々木主浩オーナーと親交の深かった故・近藤利一氏の所有馬アドマイヤビルゴを1月19日の新馬戦で勝利に導いたばかりとノリに乗っている。
2019年8月にはキングカメハメハ、ディープインパクトが相次いで亡くなる悲劇もあった。ダービー馬の父と3冠馬の母父という偉大な2頭の名前があるだけに競馬ファンなら誰もがクラシックを意識したくなる血統ではないだろうか。
また、全兄ブラヴァスは3勝馬だが新馬戦でダノンチェイサー(きさらぎ賞1着、NHKマイルC4着)、エリカ賞ではタガノディアマンテ(万葉S1着、菊花賞7着)に先着するなどポテンシャルの高さは垣間見える。
ブラヴァスは新馬戦でカテドラルの3着に敗れたものの、次走の未勝利戦を勝利、その後も1勝クラス、2勝クラスをそれぞれ3戦以内に勝利し、OP入りは目前。464kgでデビューした馬が再度山特別(2勝クラス)を勝ったときには18kg増えた482kgと馬体に身が入ってきたのも確かな成長の証と捉えていいだろう。
佐々木オーナーも17年にヴィブロスでドバイターフ(G1)、シュヴァルグランでジャパンC(G1)を勝ったものの、近年は2着までは好戦してもG1勝ちから遠ざかっており、大黒柱だったシュヴァルグランは昨年の有馬記念(G1)6着を最後に引退と一時期に比べるとラインナップは淋しい顔ぶれとなった。それだけに厩舎サイドが「スポーツ報知」の取材に「性格は素直で父キングカメハメハ似、お兄ちゃんより走りのセンスがありそう」とコメントしたレヴィオーサにかける思いは強いに違いない。
なお、同じ新馬戦にはレヴィオーサ以外も母が京成杯AH(G3)勝ちのブルームスベリー(牝3、ハービンジャー×エクセラントカーヴ、栗東・西村直幸厩舎)、叔母に桜花賞(G1)勝ちのジュエラーがいるアクロスティック(牝3、ストロングリターン×ベアトリッツ、美浦・武市康男厩舎) など強力なライバルも出走を予定している。
いずれにしてもハイレベルの熱戦が期待できる楽しみなレースとなりそうだ。