凱旋門賞の記憶~2006年ディープインパクト~ 世紀の名馬の敗退は常に「風邪」が理由だった? 失格の「裏側」にある真実とは
14戦12勝2着1回失格1回、生涯2度の敗戦は風邪という意外な敵によるものであったようだが、もし体調が万全だったならと考えるのは間違いだろうか。
勝負事に「たられば」を口にしてはいけないかもしれないが、万全の体調であったなら、日本馬初の凱旋門賞馬となっていた可能性は限りなく大きかった。それだけの能力を秘めた馬だったことに異論はあるまい。
そして、ディープインパクトの挑戦から10年が経ち、今年はディープインパクトの血を引くマカヒキが凱旋門賞に挑戦する。厩舎は違えど生産者のノーザンファームによる完全バックアップは同じ。おそらく前回の轍を踏まぬよう万全の態勢で挑むはず。日本中の期待を背に父の無念を晴らす衝撃の走りを見せて欲しい。レースは10月2日、日本時間23時5分頃発走である。