JRA根岸S(G3)『代打の神様』が試合を決める!? ミッキーワイルド庭の府中で弾けるか!?
2月2日東京競馬場で根岸S(G3)が開催される。同レースは過去10年で16年モーニン、18年ノンコノユメが同レースをステップにフェブラリーS(G1)制覇を果たしているステップレースだ。ここでは好調キープのミッキーワイルド(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)に注目だ。
ミッキーワイルドは芝短距離路線でデビューし、3歳秋にダート路線へ転向。ダート転向後は3着以内に入る安定した走りだが、なかなか勝ちきれないレースが続いた。ようやく昨年4月に6戦目にして待望のダート初勝利を挙げると、連勝で麦秋S(3勝クラス)を制しオープン入りを果たす。
勢いそのままにプロキオンS(G3)で2着の好走、霜月S(OP)では単勝1.6倍の圧倒的支持にしっかり応えオープン勝ち。中団でレースを進め、終いの脚が切れる、まさに危なげないレース運びでここへと駒を進めてきた。
東京ダートは現在3連勝中。もはやミッキーワイルドにとって東京競馬場は『庭』同然だ。
また根岸Sは斤量面でも恩恵が得られる。前年覇者のコパノキッキング、初ダート挑戦のG1馬モズアスコット、ユニコーンS(G3)勝ち馬ワイドファラオといった強力なライバルが斤量58kgに対して、ミッキーワイルドは56kgで走れるのも魅力的だ。
そして今回に限っては、ジョッキー乗り替わりもミッキーワイルドの後押しになるかもしれない。北村友一騎手からM.デムーロ騎手へ乗り替わりとなる。
北村友騎手は今年未勝利のまま迎えた12日の京都12Rでタニノミッションに騎乗した際、最後の直線で外側に斜行したとして、1/25(土)から2月2日(日)まで9日間騎乗停止処分となった。この影響での乗り替わりである。
今年から騎乗停止期間の施行が1週間繰り下げられたため、制裁決定後の18日、19日の2日間も北村友騎手は騎乗機会があった。騎乗停止を引きずってか、勝利を挙げられず未だに未勝利の絶不調だ。
デムーロ騎手は今年開幕週で4勝を挙げるも、その後2週間勝ち星から遠ざかる。25日(土)中山では3勝と相変わらずの波の激しさだが、復調気配とも感じられる。
ミッキーワイルドとデムーロ騎手のコンビは、今回が初めてではない。昨年4月同馬がダート初勝利を挙げた時の鞍上がデムーロ騎手で、連勝のきっかけを作ったまさに縁起の良いコンビである。
思わぬ形でコンビ再結成となったが、中山金杯(G3)を急遽の乗り替わりで勝利したデムーロ騎手。ここでも『代打の神様』の一発に期待したい。