JRA武豊あわや騎乗停止!? 安田記念(G1)の悪夢の再来か!?
13年ぶりにアドマイヤの勝負服で勝利、2月にはサウジアラビア遠征予定と話題の絶えない武豊騎手。今年はここまでに13勝を挙げリーディング4位につける好発進を決めている。
25日(土)9Rの呉竹賞(3歳・1勝クラス)をセランで勝利し、松永幹夫調教師からケンタッキーオークス(G1)への出走プランが発表された。鞍上はもちろん武豊騎手。世界を股にかけさらなる活躍が期待される名手に、実はこの日ヒヤリとする場面があった。
同日の4R新馬戦で3番人気メサテソーロに騎乗。人気馬にもかかわらず、見せ場なく13着に沈んでいる。実は事件はこのレースで起こっていた。
武豊騎手のメサテソーロはスタート直後に外側へ斜行し、他馬をつまずかせるという妨害をしてしまった。パトロールビデオを確認すると大きくよれているのがわかる。スタート直後の斜行と聞いて、昨年の安田記念(G1)を思い出す人も多いのではないだろうか。
その安田記念では武豊騎手騎乗のロジクライがスタート直後に内側へ斜行。アーモンドアイやダノンプレミアムら人気馬4頭の進路を妨害した。結果、妨害を受けた馬は力を発揮しきれない後味の悪いレースとなってしまった。この時、同騎手は1日の騎乗停止処分を受けている。
それだけに今回も、騎乗停止があってもおかしくないヒヤヒヤの内容だった。
現場にいた記者によれば「馬の癖という事だけど、他馬の邪魔をしているし、騎乗停止になるかな。2日間はなくても1日は来ると思う」と武豊騎手も話していたという。
しかし、結果はお咎めなし。
「もし騎乗停止となっていれば、アルデバランS(OP)でダート界の新星ロードレガリスの騎乗がフイになるので、エージェントもレース後にすぐに関東の新聞記者に連絡して状況を気にしていたくらいだからホッと胸を撫で下ろしていた」(競馬記者)
ロードレガリスは中央復帰後ダート競走を3連勝。前走の雅S(3勝クラス)は5馬身差の圧勝をしている。今後に期待できるパートナーだけに、コンビ解散は避けたいところだった。あわやの騎乗停止を回避することができただけに、今年の好調っぷりは運をも引き寄せているのかもしれない。
やはり『持っている男』武豊。デビュー33年目の天才から目が離せない。