JRA根岸S(G3)ワイドファラオ×福永祐一「適距離」「オール連対」で本領発揮!?
2月2日の根岸S(G3)では昨年の同レース覇者、コパノキッキングや安田記念馬モズアスコットの初ダートが注目されるが、ひそかに期待したいのがワイドファラオ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
昨年はユニコーンS(G3)で初重賞勝ちを決めると、浦和のオーバルスプリント(G3)を2着、みやこS(G3)を5着と善戦したものの、一線級が集まったチャンピオンズC(G1)では大きく崩れる14着と大敗。
1800mを意識してか、それまでの積極策から控える競馬を試したとはいえ、やはり距離が長かったという印象だ。
陣営も「前走(チャンピオンズC=14着)はスタートが悪かったし、距離もベストとは言えませんでしたからね。折り合い面に成長を感じますし、その馬体からマイル以下が適距離と思っている馬。改めて見直したい」と、短距離馬としての将来性を期待するコメントが出ている。
元々は芝のG2・ニュージーランドTを勝利した馬。初ダート挑戦となったユニコーンSでも果敢にハナを奪って、デュープロセスの追撃から逃げ切ったように持ち前のスピードを活かす競馬があっている。
さらに追い風となりそうなのは、敗れたここ2戦で騎乗したM.デムーロ騎手から福永祐一騎手に手が戻ることだ。ワイドファラオと福永騎手とのコンビでは、ニュージーランドT、ユニコーンSと重賞を2勝。ここまで【2.3.0.0】といまだ連対を外していないのも好材料といえよう。
1週前追い切りでは福永騎手を背に、CWコースで3頭併せ。前にいたグローブシアター、レッドウィズダムを追いかけ、直線に向くとあっさりと2頭を交わし去った。6F83.2-67.3-52.8-38.6-11.7 と一週前にしては上々の仕上がり。
「今年は得意な条件、得意な場所ということになると思います。騎手も特性を知ってくれていると思いますので良い競馬をしてもらいたいですね」とは角居師。
スピード感のある走りは、やはりマイル以下でこそ大きな武器となりそう。今回は頼れる相棒の復帰と2F短縮と条件も好転する。あとはリズムよくリラックスしたレースができるかどうかだろう。
また、根岸SではコパノキッキングにO.マーフィー騎手、ミッキーワイルドにM.デムーロ騎手、モズアスコットにC.ルメール騎手と上位人気が予想される馬には外国人騎手が騎乗する。
先日は第三子となる長男が生まれ、いい流れも来ている福永騎手。外国人騎手の活躍ばかりが目に付く昨今だが、ここで改めて存在感をアピールしたいところだ。