JRA【外国馬出走ゼロ問題】ジャパンC(G1)わずか「4年で3度目」の褒賞金増額……変わらぬ「お金を積めば、何とかなる」姿勢に落胆
今回の褒賞金増額によって、JRAが指定したレースに勝った馬にとってのジャパンC・1着賞金は「3億円+3億3000万円」の計6億3000万円となった。
ただ、元々5億2000万円(3億円+2億2000万円)だったことを鑑みれば、今回の決定で1億1000万円上積みしたところで、停滞を極めている昨今の外国馬招致問題が改善されると本気で考えるのは、いささか無理があるのではないだろうか。
今年の年頭に『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)のインタビューに応じた後藤正幸JRA理事長が「物理的にクリアできるものは、クリアしていきたい」と、これまで千葉の競馬学校施設内にあった外国馬の検疫所を東京競馬場内に建設する意向を語るなど、JRAは決してジャパンCを蔑ろにしているわけではない。
しかし、そういった期待が高まっていた分、今回の決定を残念に感じたファンは少なくないだろう。これを「一の矢」とし、二の矢、三の矢が放たれることを願うばかりだ。