【共同通信杯(G3)展望】3戦無敗の超大物マイラプソディがついに登場。サトノクラウン弟フィリオアレグロとの対決に要注目
16日に東京競馬場では共同通信杯(G3)が行われる。昨年はダノンキングリーが、アドマイヤマーズを下してクラシックに歩を進めた。
過去にもゴールドシップ、イスラボニータ、ドゥラメンテ、ディーマジェスティと同レースから皐月賞を制した馬が多数出ており、本番に繋がる重要なステップとして注目される。
今年の出走馬で優勝候補の最右翼とされているのは圧倒的な人気が予想されるマイラプソディ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だ。キーファーズが熱狂的なファンを公言している武豊騎手にG1をプレゼントするべく用意されたといっていいハーツクライ産駒である。
昨年7月に中京でデビュー勝ち、続く野路菊S(OP)では5馬身差の圧勝。初の重賞挑戦となった京都2歳S(G3)も危なげなく勝利を決めた。これまで3戦すべてを単勝1倍台の人気に応えている。
ホープフルS(G1)を勝ち、昨年の最優秀2歳牡馬となったコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)に挑戦状を叩きつけるためにも前哨戦のここでは負けられないだろう。
マイラプソディの進撃に待ったをかける可能性があるとすればフィリオアレグロ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)か。同馬は父ディープインパクト×ジョコンダIIという血統で、香港ヴァーズ(G1)と宝塚記念(G1)を勝ったサトノクラウン(父Marju)の弟にあたる。
キャリア1戦ながらデビュー戦で倒したレッドルレーヴはキングカメハメハ×ラストグルーヴという超良血だった。3着馬が6馬身も離されたマッチレースを制したように、レースレベルの裏付けもあれば勝負根性もある。
前記2頭に比べるとスケールは見劣るが、ゴドルフィンの刺客・ダーリントンホール(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)も札幌2歳S(G3)3着、葉牡丹賞(2歳1勝クラス)3着と堅実な走りが売り。
ビターエンダーは中山の京成杯(G3)で4着に敗れたが、未勝利を好時計勝ちした得意の東京に替わって巻き返しが期待される。
ほかには2連勝中のココロノトウダイ(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)、シングンバズーカ(3歳、美浦・高市圭二厩舎)などがスタンバイ。
マイラプソディがここでどのような走りを見せるかは非常に興味深い。共同通信杯は16日の15時45分に発走予定だ。